古風な言い方を知っていると、できる人の仲間入りを果たせます。
「新雪のみぎり」の正しい使い方を見ていきましょう。
「新雪のみぎり」とは?
「新雪」はパウダースノーの柔らかい質感の雪をいいます。
降ったばかりの雪をあらわし、神聖なものの象徴として愛されています。
「みぎり」は頃合いをしめす古語です。
「サラサラの雪が舞い降りてくる頃に」このような意味合いがあります。
「新雪のみぎり」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
ついこの間まで秋だったのに、急に冷え込んで冬らしい天気になることがあります。
吐く息が白い朝に、チラチラと空から降ってきた雪。
このような季節に使いたいのが「新雪のみぎり」です。
靴跡の付いていない真新しい雪をあらわすので、最初に雪が降った頃合いに使います。
一般的には12月に用いますが、お住まいのエリアによって微調整しながら用いていきましょう。
「貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます」と後半に添えると、ビジネス文書でお馴染みの文になります。
「新雪のみぎり」を使った例文
・『新雪のみぎり、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます』
・『新雪のみぎり、晴れやかな日々をお過ごしのことと存じます』
「新雪のみぎり」の類語や言い替え
似ている表現に「残雪の候」があります。
もうすぐ春になるのに、道路わきに雪が残っている状況を例えた言い方です。
冬の終わりに用いるので、おもに2月下旬に使われます。
「残雪の候、貴社におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます」と引用します。
また言い替えの表現に「初雪の候」や「大雪の候」があります。
いずれも「新雪のみぎり」と同じく、12月に用いる時候の挨拶です。
ちなみに「大雪」は大雪が降る頃をあらわしているのではなく、暦にある「大雪」を示しています。
山々に雪が降り始める12月初旬から中旬を指しているので、覚えておくといいでしょう。
まとめ
「新雪のみぎり」を解説しました。
季節に合う言い回しを知っていると、ビジネス文書の作成に落ちついて取り組めます。
日常業務に役立てていきましょう。