ビジネスで使われることのある「明日からよろしくお願いします」といった表現について、詳しく見ていきます。
「明日からよろしくお願いします」とは?意味
この表現は文字通り、明日から何かをお願いしますと相手に対してお願いする時に使います。
その何かは口頭であればこの前に、メールなどの文字での伝達の場合もそれ以前に記載しておくもので、その内容を「お願いします」と頼んでいる使い方になります。
基本的にはこの時にいきなりではなく、事前に伝えていた内容の確認といった意味合いで用いられるため、急な頼みごとに使うような表現ではありません。
そして、「から」としているところに注目で、明日だけではなく、明日以降しばらくの間頼みたいといった時に使うことになります。
例えば、明日から一緒に仕事をすることになる人に対して、明日から工事をお願いしている業者に対してなどといった具合で、明日1日だけの場合はこうとは使いません。
「明日からよろしくお願いします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この表現を口頭ではなく、メールなどの文字による伝達手段で使う場合には、「明日」に注意しなければいけません。
それは、この表現を使った方は、今日が10日だとすると、11日からという意味で使っていますが、10日のうちに読んでもらえるとは限らないからです。
もし相手が11日に見たとすると、12日からのことだと思ってしまうかも知れません。
もっと遅くに見た場合には、更に遅い日付からだと考えてしまう可能性があるので、ビジネスメールにはあまり向かない表現です。
もちろん送信日時を確認すれば、その「明日」がいつなのかが分かりますが、相手が必ずそれをしてくれるとは限らないので、口頭の会話ではない場合には「明日から」の部分を「11日から」のように具体的な日付にして使う方がいいでしょう。
「明日からよろしくお願いします」を使った例文
・『先日の件のですが、明日からよろしくお願いいたします』
・『あの仕事がいよいよ始まりますので、合流していただけますよう、明日からよろしくお願いいたします』
「明日からよろしくお願いします」の返答や返信
「明日からよろしくお願いします」に対する答え方ですが、その内容が前から分かっていたり、この表現の前にあった説明で理解し、問題が無ければ、普通に「こちらこそ、よろしくお願いいたします」などと回答すればいいでしょう。
よく分からないことがある場合や、そんなことを頼まれても困ると思った時には、都度適切な回答をしないといけません。
そのお願いを断るのであれば、「それには承知いたしかねます」といったように、もう少し詳しい説明などが必要なら、それについて聞き返す回答がいいでしょう。
ただし、この表現を使う時には、それ以前にその内容について話していたり、了承を得ているような場合がほとんどなので、よほどの場合でない限り、断るようなことにはならないのが通常です。
まとめ
「明日からよろしくお願いします」は、ビジネスメールにはあまり向かない表現のため、基本的には口頭で使うものです。
また、いきなり何かを頼む時に使うような表現ではなく、事前に伝えていた内容を改めて(その確認を含めて)お願いするといった意味で用いる場合がほとんどだということも覚えておきましょう。