ここでは「書中にてお見舞い申しあげます」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「書中にてお見舞い申しあげます」とは?
「書中にてお見舞い申しあげます」は、一見では“暑中お見舞い”の挨拶に見えてしまうかも知れません。
それだと考えると「書中」では誤字になり、おかしい使い方になってしまいますが、この表現はそちらではなく、「書面で失礼します」といった意味になります。
つまり、本来は実際にその相手と会ったり、電話などの別の手段で連絡をとりたかったところですが、文章になってしまって申し訳ないといった気持ちを伝えるために使うものです。
更に「お見舞い」としているため、相手にそれなりに不幸なことが起こった際に用いられます。
例えば、その相手が交通事故に遭ってしまったような時に、メールでこの表現を使ってそのお見舞いを送るといった使い方になります。
「書中にてお見舞い申しあげます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「書中にてお見舞い申しあげます」は、この前に相手が遭ってしまった不幸について述べるところから始まり、最後にこの表現で締めるという使い方になります。
例えば、「交通事故に遭われたとお伺いまして、とても心配しております」のような出だしから始まり、最後に「まずは書中にてお見舞い申しあげます」と締めるという文章にするという具合です。
その間に早い回復を願っているといったような表現を入れることも多く、仕事での付き合いがあれば、それについて多少触れるといった使い方をすることもありますが、その場合にはあまり深い内容にはしないのが礼儀になります。
それは、不幸に遭ってしまった相手へのお見舞いになる文章中で仕事の話をするのはあまりよろしくないためで、例え急ぎの案件があるような場合だとしても、この表現と共にそれを伝えるのは避けた方が無難です。
「書中にてお見舞い申しあげます」を使った例文
・『早速お見舞いに伺おうと思いましたが、 ご容体も分からぬ状態では失礼だと考え、まずは取り急ぎ書中にてお見舞い申しあげます』
「書中にてお見舞い申しあげます」の類語や言い替え
・『書面にてお見舞い申しあげます. 』
こちらにしても意味は同じで、「暑中」と紛らわしい「書中」ではなく、「書面」と使っているので分かりやすい表現です。
同様に、「取り急ぎ書面にてお見舞い申しあげます」などと用いることができ、近年では先のような理由から、こちらの方が使われている傾向があります。
まとめ
「書中にてお見舞い申しあげます」は、書面でのお見舞いになってしまって申し訳ないという意味から使われる表現で、相手の不幸に対してのお見舞いになる文章の締めとして使われます。