この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「本年もご指導ご鞭撻を賜りますよう」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「本年もご指導ご鞭撻を賜りますよう」とは?
「本年もご指導ご鞭撻を賜りますよう」のフレーズを言葉毎に分解し、少し詳しくその意味等を説明します。
まず最初の「本年」は言うまでもなく「今年」の意味です。
次の「ご指導」は「教え導くこと」を意味する「指導」に敬意を表す接頭辞の「ご」が付けられた言葉で、「ご鞭撻」の読みは「ごべんたつ」で「努力するよう励ますこと」を意味する「鞭撻」に接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
そして「賜ります」の読みは「たまわります」で、「もらう」の謙譲語である「賜る」に丁寧語の「ます」が付けられた表現です。
「ご〜賜る」で敬語表現を形成しています。
したがって、「本年もご指導ご鞭撻を賜りますよう」とは「今年も教え導き、また努力するよう励ましてもらえるよう」との意味の、丁寧な敬語表現になります。
「本年もご指導ご鞭撻を賜りますよう」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「本年もご指導ご鞭撻を賜りますよう」のフレーズは、上司に対する年賀状等の挨拶文としてよく使われる表現です。
上司は部下に対して「指導」や「鞭撻」するのが役割の一つで、部下は上司からこうした「ご指導、ご鞭撻」により、成長するものです。
したがって、年頭の挨拶でこうした表現が使われるのです。
このフレーズは、社内の目上の人に使うべき表現で、社外の取引先の方などには使うべき表現ではありません。
社外の人からも、間接的に指導を受けてビジネスマンとして成長する側面はありますが、社外の取引先の方は、そうした役割を担っている訳ではないので、使うのは適切ではないのです。
「本年もご指導ご鞭撻を賜りますよう」を使った例文
・『本年もご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます』
・『本年もご指導ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願いいたします』
「本年もご指導ご鞭撻を賜りますよう」の類語や言い換え
このフレーズは、敬語表現を換えて「本年もご指導ご鞭撻いただきますよう」や「本年もご指導ご鞭撻くださいますよう」や「本年もご指導ご鞭撻のほど」等と言い換えることが出来ます。
まとめ
「本年もご指導ご鞭撻を賜りますよう」とは「今年も教え導き、また努力するよう励ましてもらえるよう」との意味の、丁寧な敬語表現です。
社内の上司にお対する年賀状等の年頭の挨拶文でよく使われるフレーズです。
このフレーズは、取引先の方など、社外の人に使うべきではないので、この点は注意が必要です。