この記事では、ビジネスシーンで使われることのある「本来であれば拝眉の上お詫び申し上げるべきところではございますが」のフレーズについて、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「本来であれば拝眉の上お詫び申し上げるべきところではございますが」とは?
「本来であれば拝眉の上お詫び申し上げるべきところではございますが」は少し長いフレーズなので、前後半に分け、それぞれの言葉について、少し詳しく意味等を説明します。
まず前半最初の「本来であれば」は「当たり前であることや、道理であること」を意味する「本来」に仮定を表す言葉の「であれば」が付けられた表現です。
ちなみに「であれば」は「である」と「れば」が組み合わされた言葉です。
次の「拝眉」の読みは「はいび」で、「会うこと」を意味する敬語です。
そして「上」は「その上で」といった意味です。
したがって、前半の「本来であれば拝眉の上」とは、「当たり前であれば、会ってその上で」との敬語表現となります。
また後半の「お詫び」は「謝罪すること」を意味する「詫び」に敬意を示す接頭辞の「お」が付けられて言葉です。
また次の「申し上げる」は「言うや、述べる」の丁寧な敬語表現です。
そして「べき」は「べし」の連用形で「しなければならない」といった意味の文語調の言葉です。
また、「ところ」は空間的な場所を示すのではなく、「抽象的な事柄の場面」を表現する言葉です。
そして最後の「ございますが」は「あります」のさらに丁寧な表現の「ございます」に逆接の接続詞の「が」が付けられたものです。
したがって、後半の意味は「謝罪を述べなければならない場面だが」で、非常に丁寧な敬語表現となります。
前後半の意味を繋ぐと、「本来であれば拝眉の上お詫び申し上げるべきところではございますが」のフレーズは、「当たり前であれば、会ってその上で謝罪を述べなければならない場面だが」となります。
丁寧な敬語表現であり、目上の方にとりあえずメールで謝罪を伝える際に使われるフレーズです。
「本来であれば拝眉の上お詫び申し上げるべきところではございますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
社会人として、謝罪やお礼やお願いをする際には、その内容が重要な場合には、直接相手の方に会って行うのがマナーです。
しかし、相手の方が面会の時間が取れなかったり、その他の理由で中々会うのが難しいこともあります。
そんな時に、「本来であれば拝眉の上お詫び申し上げるべきところではございますが」の前置きで断った上で、「取り急ぎメールにてお詫び申し上げる次第です」等と使われます。
「本来であれば拝眉の上お詫び申し上げるべきところではございますが」を使った例文
・『本来であれば拝眉の上お詫び申し上げるべきところではございますが、取り急ぎメールにて謝罪申し上げます』
・『本来であれば拝眉の上お詫び申し上げるべきところではございますが、メールにて失礼いたします』
「本来であれば拝眉の上お詫び申し上げるべきところではございますが」の類語や言い換え
このフレーズは、非常に長いので、「本来ならばお目にかかりお詫び申し上げるべきですが」や「本来ならお会いして謝罪申し上げるべきですが」等と少し簡潔な敬語表現に言い換えるのが良いでしょう。
まとめ
「本来であれば拝眉の上お詫び申し上げるべきところではございますが」は、「当たり前であれば、会ってその上で謝罪を述べなければならない場面だが」との意味の丁寧な敬語表現です。
取り急ぎメールで謝罪する際に、断りの前置きとして使われるフレーズです。