「格別のご厚誼を賜り」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や敬語の使い方を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「格別のご厚誼を賜り」とは?
このフレーズの「格別」は、普通とは異なる程度や事柄であること、格段の差があることの意です。
「格別」の類義語に「別格」や「特別」がありますが、普通は、一般とは違うことという意味では同じです。
ただし、「格別」と「別格」との違いは、「格別」が格段の違いあることを表わすのに対し、「別格」は通常の基準から外れた特別なものを意味します。
また、「格別」と「特別」の違いは、「格別」は格が違い優れているということを表わすのに対し、「特別」は一般のものと異なっていることを表わします。
次に「ご厚誼」ですが、これは親しい付き合い・厚いよしみといった意です。
また、「賜る」は「もらう」をより丁寧にした言葉で、「ご厚誼を賜る」という慣用句として使われることが多い表現です。
この「ご厚誼を賜る」とは、「いつも目にかけていただいている」「格段の待遇を受けている」といった意味で用いられます。
「格別のご厚誼を賜り」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズはたいへん丁寧な表現で、目上の人に対して、感謝を伝える時に使う言いまわしです。
使用するシーンは、年賀状や喪中はがき、ビジネス文書、スピーチ等、日常会話というより格式のある場面で使うのが一般的です。
日常会話には適していないので、基本使いません。
逆に日常会話で使用すると周りに違和感を与えることになりますので注意しましょう。
「格別のご厚誼を賜り」を使った例文
・『生前は格別のご厚誼を賜りまことにありがとうございました』
・『旧年中は格別のご厚誼を賜り厚く御礼申し上げます』
・『在職中は格別のご厚誼を賜り、心から感謝申し上げます』
「格別のご厚誼を賜り」の類語や言い替え
・『格別のご高配を賜り』
・『格段のご厚情を賜り』
・『平素より格別のご愛顧を賜り』
「ご高配」は上司以外の、社外の人などに使う言葉です。
「ご厚情」は目上の人からの厚い情や深い思いやりなど表わします。
「ご厚情」は「ご厚誼」の言い替え語としてスピーチや年賀状、ビジネス文書などで使用可能です。
「ご愛顧」は目をかけてもらったことに対する感謝を表わす言葉で、例えばお店の人がお客様に対して使います。
まとめ
このフレーズは、フォーマルな場面で使用する言いまわしです。
「ご厚誼」には同音異字語が多いため、「ご交誼」や「ご好誼」など目上の人には使用しない語への変換ミスには特に注意してください。