この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「気がかりが多いかと存じますが」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「気がかりが多いかと存じますが」とは?
「気がかりが多いかと存じますが」のフレーズにおける「気がかり」は、「どうなるかと不安で、心から離れないこと」や「非常に心配なこと」を意味する言葉です。
次の「多いかと」は「多いだろうと」いった意味の表現です。
そして最後の「存じますが」は、「思う」の謙譲語の「存じる」に、丁寧語の「ます」と、さらに逆接の接続詞の「が」が付けられた表現です。
したがって「気がかりが多いかと存じますが」のフレーズは「非常に心配なことが多いだろうと思うが」といった意味の敬語表現となります。
「気がかりが多いかと存じますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「気がかりが多いかと存じますが」のフレーズは、通常の仕事から離れざるを得なくなった目上の方に対して、「仕事面で心配なことが多いでしょうが」といった意味で使われるものです。
その具体的な場面としては、病気や怪我で入院された目上の方に対して、「気がかりが多いかと存じますが、まずは治療にご専念ください」と使われたりします。
このフレーズは、先の例の様に病気見舞いの際に使われることが非常に多いですが、それ以外に使われる例もあります。
例えば自分の上司である課長が、会社の特命案件で海外に1か月ほど出張し、職場を離れるような場合に、「気がかりが多いかと存じますが、課長不在中は係長を中心に何とか乗り切りますので、特命案件にご尽力ください」等と使われることもあります。
「気がかりが多いかと存じますが」を使った例文
・『気がかりが多いかと存じますが、職場のことは心配なさらず、治療にご専念ください』
・『気がかりが多いかと存じますが、残されたメンバーで何とか乗り切りますので、ご安心ください』
「気がかりが多いかと存じますが」の類語や言い換え
「気がかり」の類語としては「不安」や「心配」や「 懸念」等が挙げられます。
したがって「気がかりが多いかと存じますが」のフレーズは、「ご不安が多いかと存じますが」や「ご心配が多いかと存じますが」や「ご懸念が多いかと存じますが」等と言い換えることが出来ます。
まとめ
「気がかりが多いかと存じますが」のフレーズは「非常に心配なことが多いだろうと思うが」といった意味の敬語表現です。
ビジネスシーンでは入院等で職場を離れざるを得ない目上の方に対するお見舞いの言葉において、よく使われるフレーズです。