感情をあらわす表現をいくつか知っていると、敬語力も上がります。
「気ぜわしい」の正しい使い方を見ていきましょう。
「気ぜわしい」とは?
気ぜわしいは気持ちをあらわす「気」に「せわしい」がくっ付いた表現です。
「せわしい」は「忙しい」と漢字で書き、せかせかした感情をあらわしています。
やるべき用事がいくつもあって、何となく落ちつかない様子をいいます。
心ここにあらず、そのような空気感を含んだ言い回しといえるでしょう。
「気ぜわしい」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「気ぜわしい」はバタバタ感をあらわす、忙しさにまつわる用語です。
ゆったり過ごしているゆとりが無く、いつも何かに追われている焦燥感も示しています。
ビジネスシーンでは主に12月の年末に使われる表現で「気ぜわしい毎日かと存じますが」と相手の忙しさを思いやる文に使われます。
一方で穏やかな日々、繁忙期をすぎた閑散期に使うと嫌味に感じられてしまうことも。
時と場を選びたい表現なので、使うタイミングを心がけておきましょう。
「気ぜわしい」を使った例文
・『何かと気ぜわしい日々が続きますが、いかがお過ごしですか』
・『気ぜわしい季節柄ですが、どうぞご自愛ください』
「気ぜわしい」の類語や言い替え
似ている表現に「気忙しい」もあります。
「せわしい」を漢字表記に直すと「忙しい」なので、同じ意味になります。
「気忙しい日々が続いていますが、お元気でお過ごしでしょうか」と引用していきましょう。
また言い替えの表現に「何かと休まらない日々」「落ちつかない日々」「ご多忙の折」「忙しい季節ですが」があります。
心が落ちつかない季節こそ相手の心情を思いやる文を加えてあげると、こちらも先方もゆとりある対応が取れます。
柔らかい言葉を随所に織り交ぜて、気持ちよく年末を迎えていきましょう。
まとめ
「気ぜわしい」の使い方を学びました。
「気忙しい」と書く通り忙しい年末の心境をつづった、情緒ある表現です。
色々な文言を心得て、年末の忙しい時期を楽しく乗り越えていきましょう。