この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「活かしてまいります」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「活かしてまいります」とは?
「活かしてまいります」における「活かす」は「有効に使うことや、活用すること」を意味する言葉です。
また「まいります」は「いく」の謙譲語の「まいる」に丁寧語の「ます」が付けられた表現です。
したがって、「活かしてまいります」とは、「有効に使っていく」との意味の敬語表現です。
単に「活かします」ではなく、「活かしていきます」や「活かしてまいります」との表現にすることで、将来に向けて行為を継続していく気持ちを表現していると言えます。
また、「活かす」の同音語に「生かす」があります。
「活かす」は先に記したように、「良さを引き出す、能力を発揮させる」とのニュアンスで使われ、「生かす」の方は、「命を保たせることや、役立たせること」のニュアンスで使われ違いがあり、ビジネスシーンで使われるフレーズとしては「活かす」を使うのが適切だと言えます。
「活かしてまいります」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「活かしてまいります」は目上の人から仕事に対する取り組み姿勢や考え方、非常に役に立つ知識や知恵を授けてもらった場合に、「そのお話を教訓として活かしてまいります」と、教訓や知恵をくださった相手の方に対する感謝の気持ちと共に、覚悟を示す言葉としてよく使われます。
また、研修やセミナーで様々なことを学んだ際にも、「本日の研修を仕事に活かしてまいります」等と使われることもあります。
このフレーズは敬語表現ですが、改まった硬い表現ではないので、会話等の口頭で使われることが多いフレーズです。
メール等で改まった表現とする場合は、「活かしてまいりたいと存じます」や「活かしてまいる所存です」等の言い換え表現が使われます。
「活かしてまいります」を使った例文
・『今日の教えを教訓として、今後の仕事の取り組み姿勢に活かしてまいります』
・『ご教示いただいた交渉術を早速取引先との交渉に活かしてまいります』
・『この3日間で学んだマーケティングの知識を、今後の営業活動に活かしてまいります』
「活かしてまいります」の類語や言い換え
「活かす」の類語としては「活用する」や「利用する」や「駆使する」や「有効利用する」等が挙げられます。
したがって、「活かしてまいります」は「活用してまいります」や「利用してまいります」や「駆使してまいります」や「有効利用してまいります」等と言い換えることが出来ます。
また、先にも記したように、メール等で使う改まった敬語表現として、「活かしてまいりたいと存じます」や「活かしてまいる所存です」と言い換えることも可能です。
まとめ
「活かしてまいります」とは、「有効に使っていく」との意味の敬語表現です。