敬語を正しく理解しておくと、スキルアップに繋がります。
「理解されていないようにお見受けいたします」を見ていきましょう。
「理解されていないようにお見受けいたします」とは?
「理解されていない」は「分かっていない」を丁寧に直した言い方です。
また「お見受けする」は「そのように見えること」をあらわす表現です。
「残念ながら、勉強されていないように見えます」このようなネガティブな訳が付いています。
「理解されていないようにお見受けいたします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
こちらの表現は丁寧に思えますが、かなり辛辣なことを表現しているので、場を弁えて使いたい敬語です。
もともと「お見受け」は瞳から得た、色々な情報をいいます。
中身を細かく精査するというより、見た目の印象から受けた考えをあらわします。
「緊張されているように、お見受けします」や「とてもお似合いの衣装だと、お見受けします」が正解の例です。
そのため「理解されていないように」と相手の質を見極める表現と組み合わせると、かなり失礼な言い方になってしまいます。
もし「理解していないこと」を冷静に問いただしたいのであれば、できるだけ穏便に伝えていきましょう。
「理解されていないようにお見受けいたします」を使った例文
・『こちらのご説明が足りず、ご迷惑をおかけいたしました』
・『齟齬があるようですので、ご説明いたします』
「理解されていないようにお見受けいたします」の類語や言い替え
似ている言い方に「ご説明が足りず、申し訳ございません」や「ご説明が足りず、ご迷惑をおかけしました」があります。
相手の認識が足りないことをストレートに責めてしまうと、大切な取引先を失ってしまうこともあります。
角を立てない言い方にするために、百歩譲ってこちらに非があったという言い方をしていきましょう。
認識のずれがある所を、リストにして再度説明していくと、上手に軌道修正できます。
また言い替えの表現に「齟齬があるようですので、ご説明いたします」があります。
齟齬があるは、食い違いが生まれた時のビジネス風の言い方です。
まとめ
「理解されていないようにお見受けいたします」を解説しました。
適切な表現を学んで、ビジネススキルを上げていきましょう。