「私どもも暑さに負けず」という文章はビジネス文書において、どのように使われるのでしょうか。
解説していきます。
「私どもも暑さに負けず」とは?
「私どもも暑さに負けず」の「私ども」は、「私たち」のへりくだった言い方で、自分もしくは自分たち、同じ会社の人や家族などを指しています。
「も」は、ある事柄を挙げ、同様の事柄が他にもあることを表しています。
暑中見舞いや残暑見舞いなどの暑い時期に送る文書で使われ、「私たちも『文書を送る』相手と同じく暑さに負けないで『元気にやっています』」という意味になります。
「私どもも暑さに負けず」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
では、「私どもも暑さに負けず」はどう使うのが正しいのでしょうか。
「私どもも暑さに負けず」は、ビジネス上で付き合いのある相手(取引先や上司など)に、暑中見舞い・残暑見舞いを送るときに使います。
暑中見舞いは、暑中(二十四節気の小暑~立秋までの期間)に送る、夏の暑い時期に相手の健康を気遣い便りを出す季節のご挨拶です。
残暑見舞いは、立秋を過ぎてもまだ暑いので送るものです。
基本的には縦書きのはがきで送りますが、メールで送る場合は、夏季休業のお知らせなどと一緒に送ります。
暑中・残暑見舞いは、時候の挨拶、相手が会社の場合は相手の?栄を喜ぶ言葉を入れる/相手の安否の確認/無事を祈る言葉、日付という構成で書きます。
そして「私どもも暑さに負けず」は、繁栄を喜ぶ言葉/相手の安否の確認/無事を祈る言葉のあと、自分たちの近況を報告するために使う言葉です。
「私どもも暑さに負けず」を使用した例文
『おかげさまで私どもも暑さに負けず元気に暮らしております』
『私どもも暑さに負けず日々精進したく存じます』
「私どもも暑さに負けず」は、相手にこちらは元気でいます、安心してくださいと伝える文なので、そういった内容の文章を続けましょう。
「私どもも暑さに負けず」の類語や言い替え
では、「私どもも暑さに負けず」を別の言葉に替えるならばどのようなものがあるのでしょうか。
「私どもも暑さに負けることなく」「私どもも暑さに負けぬよう」と「ず」を同じ否定表現の別言葉に置き換えて使われることもよくあります。
全く同じ意味になるわけではありませんが、「私どもも暑い中でも毎日○○に励んでいます」という文章に替えてもよいでしょう。
まとめ
「私どもも暑さに負けず」は、暑中・残暑見舞いの中で、相手の?栄を喜ぶ言葉または安否の確認をする言葉に続けて、自分と自分の関係がある人が暑い中でも元気にしています、ご心配なくということを報告するためのフレーズです。