「私の一存ではお返事しかねます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「私の一存ではお返事しかねます」とは? ビジネス用語

この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われる表現の「私の一存ではお返事しかねます」について、その意味や使い方などを分かりやすく説明します。

「私の一存ではお返事しかねます」とは?意味

「私の一存ではお返事しかねます」の表現を言葉毎に分解して、少し詳しくその意味を説明します。

最初に、「一存」とは「自分一人だけの考えのこと」です。

また「お返事」「答えや、返答」を意味する「返答」に敬意を示す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。

そして最後の「〜しかねます」は、「〜しようとしてできないや、〜することが難しい」ことを意味する言葉です。

従って、この三つのキーとなる言葉を繋ぐと、「私の一存ではお返事しかねます」とは「私一人だけの考えでは、返答することが難しい」との意味の丁寧な表現となります。


「私の一存ではお返事しかねます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この「私の一存ではお返事しかねます」のフレーズは、会話での口頭でも、ビジネスメールの文章でも、いずれでも使わる表現です。

取引先の方から、例えば価格の引き下げや、納期の短縮の要望など、色々な要請を受けた際に、社内で検討したり、上司の了承を得ずに、自分の考えだけで回答することが出来ないことを伝える言葉です。

このフレーズを使った場合には、社内で検討したり、上司と相談した上で、いつ回答できるかのおおよその返答時期を付け加えるべきと言えます。

また、このフレースは、社内での関連部署が集まっての会議の場でも、上司と相談しないと返答できないことを伝える言葉としても使われます。

このフレーズの前には、「申し訳ありませんが」を添えて使われるのが一般的です。

会社組織では、役職に応じた自己判断の権限が与えられているはずで、こんな程度の内容は彼が判断できるはずだと思われる様なことを、慎重を期して「私の一存ではお返事しかねます」とばかり返答していると、彼は単なるメッセンジャーかと、信頼を失くす場合にもあるので注意が必要です。


「私の一存ではお返事しかねます」を使った例文

・『技術部門としては、数名を1週間程度かけないといけない事案となりますので、ここで私の一存ではお返事しかねます』
・『そこまでの値引きは私の一存ではお返事しかねます』

「私の一存ではお返事しかねます」の言い換え

「私の一存では」は類語として「私の判断だけでは」と言い換えることも出来ますし、また具体的に「社内で検討した上でないと」「上司の了承を得ないと」など、どうしなければ返答できないかに換えて使うことも可能です。

また「お返事しかねます」は類語として、「回答できかねます」「返答しかねます」とすることも可能です。

従って、この二つの言い換えを組み合わせて、フレーズ全体の言い換えとすることが出来ます。

まとめ

「私の一存ではお返事しかねます」とは「私一人だけの考えでは、返答することが難しい」との意味の丁寧な表現です。

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