個人的なことを、公の場で伝えたい時があります。
「私事ですが」の正しい使い方と類語を見ていきましょう。
「私事ですが」とは?
私事は「わたくしごと」と読みます。
この場合の「私」は「私生活」のことで、仕事と離れたプライベートの案件をあらわします。
個人的な事柄をしめす、ビジネスシーンでよく用いられる言い方です。
「私事ですが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスの場面で、私的な用件を持ち出す時の「前置き」として使用します。
例えば子供の七五三のためお休みを取りたい時、妊娠や出産のためまとまった休みを上司に申請する際に使います。
一方で社外の方に対して「私事ですが」は少々気を付けたい言い回しです。
休暇のお知らせをする際は「私事で恐縮ですが」や「私事で申し訳ございませんが」とお詫びの表現を取り入れて、慎重に使っていきましょう。
一方的な言い方に思われないよう、丁重な姿勢でお伝えすることが大切です。
「私事ですが」を使った例文
・『私事ですが長男の運動会があるため、金曜はお休みします』
・『私事で恐縮ですが育休のため、長期休暇をいただく運びになりました』
「私事ですが」の類語や言い替え
似ている表現に「私用のため」があります。
私用とは個人的な事情をあらわし、会社を休む時の理由に用いられています。
社内で使う言い方なので「明日は私用のため、お休みをいただいております」と周囲の方にお伝えする時に用いていきましょう。
前々からお休みが分かっているのであれば、同じ作業をしている方に早めにひと声かけておくとスムーズに業務が進みます。
また言い替えの表現に「私事で恐縮ですが」や「私事で恐れ入りますが」が挙げられます。
「私事で大変恐縮ですが、〇月〇日付けで会社を退職することになりました。大変お世話になりました」と退社の挨拶をする時にも使えます。
幅広く使える常套句なので、覚えておきましょう。
まとめ
「私事ですが」をお伝えしました。
私的なことをお伝えする時の、前置きとして用いていきます。
いきなり本題にはいるより、場をわきまえた大人の言い方になります。
正しい表現を学んでいきましょう。