職場の上司に仕事以外の話をするにあたっては、「私事で恐縮ですが」がよく使われます。
これは自分の予定を通す上でも必要な表現ですが、どんなふうに使うか、言い換え語は何かなどについても確認してみましょう。
「私事で恐縮ですが」とは?
個人的な事柄によって、相手に対して迷惑をかけて申し訳ないとの気持ちを、相手に伝えるための表現です。
「私事で恐縮ですが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
職場は仕事をする場所ですが、時には自分のプライベートな事情や希望を伝えなければいけない時があるものです。
そのような場面で「私事で恐縮ですが」と言って、迷惑をかけて済まないとの気持ちを伝えるようにします。
これを使える場面としては、会社側に私的事情があって休暇を申請する時、急に異動や退職などをする時、あるいは結婚をする時などがあり、いずれにしてもこれにより謙虚な印象を強めるでしょう。
用いる場合には、この後に理由についてのお詫び、感謝の気持ち、理解を求める言葉などを繋げて行く必要があります。
また私事は「わたくしごと」か「しじ」と読むことができますが、後者の場合は同音異義語が多いのであまり使わないほうが無難です。
「私事で恐縮ですが」を使った例文
・『私事で恐縮ですが、来月の平日に有給休暇をいただけないでしょうか』
・『私事で恐縮ですが、11月をもちまして退職する運びとなりました』
「私事で恐縮ですが」の類語や言い替え
「私事で恐縮ではございますが」は、あるの丁寧語となる「ございます」の形にした礼儀正しい表現です。
「私事で恐れ入りますが」は、相手に迷惑をかけ申し訳ないとの意味がある「恐れ入る」を使って同じ意味としています。
「私事で大変心苦しいのですが」は、心に痛みを感じ非常に申し訳ないという気持ちを表す「大変心苦しい」用いた丁寧な表現です。
「個人的なことで恐縮ですが」の場合は、私事と同じ意味がある「個人的」を使った言い方となります。
まとめ
職場に個人的なことで迷惑をかけてしまうような場面で、「私事で恐縮ですが」を使うことができるのでした。
これは休暇を取ったり異動や退職をする時などにも使われます。
言い換える場合は「恐れ入る」や「心苦しい」などの言葉を使って、相応しい表現を作ってみてください。