ビジネスにおいては、情報管理は極めて重要です。
「秘匿性」もそれに関わる言葉であり、これより解説いたします。
「秘匿性」とは?
「秘匿性」は「ひとくせい」と読みます。
「秘匿性」の「秘匿」は、「こっそりと隠すこと」という意味があります。
また、この場合の「性」は言うまでもなく「性質」や「能力」のことですから、「秘匿性」とは「内容を表に出さない性質や能力」という意味です。
一般的に「秘匿性」という言葉が使われるのは、「物事や内容を表沙汰にしない」、あるいは「物事や内容を表沙汰に出来ない」ということを表現するために用いますが、最近では特に個人情報に関する場面での使用が目立ちます。
使用例としては、「通信機器の発信元の秘匿性は高い」のような形が考えられます。
「秘匿性」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスシーンで「秘匿性」が使われる場面は、情報管理に関する場面が大半です。
企業は、顧客管理、製品の性能、技術情報など、他社や他者に漏れてはいけない類の情報をたくさん保有しています。
それらの情報は高いレベルで守られる必要がありますから、情報管理に関する表現の中で「秘匿性」が使われるわけです。
具体的には、「個人情報の秘匿性については、当社が責任を持って保証いたします」のような使用例が考えられます。
「秘匿性」を使った例文
それでは、他に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『情報の秘匿性の維持は企業にとって必要不可欠だ』
・『クレジットカード情報の秘匿性がないネット通販は危険です』
「秘匿性」の言い替え
「他人に知られないように隠す」という意図がある表現で代用します。
・「機密性」
「機密」「きみつ」は「重要な秘密」という意味がありますので、「機密性」で「秘匿性」と同様の意味になります。
どちらかというと、政治や外交上の「秘密」に対して使われる傾向があります。
・「秘密保持性」
「秘密をそのまま維持する性質や能力」という意味ですので代用可能です。
・「非公開性」
「公開しない性質」あるいは「公開出来ない性質」という意味の言葉ですので、こちらでも言い替え出来ます。
まとめ
「秘匿性」とは、「他者に知られない性質や能力」を意味する言葉です。
特に個人情報に関する秘密性を意味する場面での使用が目立ちます。