「程ほどのところで」は曖昧な表現が好まれるビジネスの世界でよく使われる言葉です。
なんとなくニュアンスは伝わりますが、ビジネス用語の「程ほどのところで」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「程ほどのところで」とは?
「程ほどのところで」とは、「良い加減のところで」という意味で使われているビジネス表現です。
「程ほど」は具合のいい程度を表す言葉で、一般的には行き過ぎず足りなすぎないそれなりにいい程度を表します。
曖昧な言い方ですがこの言葉はお互いにどの程度なら具合がいいのかを共有していることを前提に使われる表現です。
はっきり量や数を指定しない方がうまくいくことも世の中にはたくさんあります。
「程ほどのところで」と曖昧に伝えることで相手に裁量を与えて任せられるため、細かく指示しなくても納得できる結果が期待できます。
「程ほどのところで」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「程ほど」がどの程度なのかは解釈に幅があります。
ビジネスで例えると赤字や大儲けは「程ほど」ではありませんが、赤字にならないギリギリ利益が出るラインからそれなりに儲かって余裕があるくらいまでは全て「程ほどのところで」という表現に当てはまります。
どのくらいであるのかを共有していないと大変な結果になる恐れがあるため、 相場や基準を理解している相手でない限り使うべきではありません。
「程ほどのところで」を使った例文
・『儲けすぎると敵が増えるので程ほどのところでやめておく』
・『程ほどのところで休むよう伝える』
・『程ほどのところで仕切り直す』
「程ほどのところで」の類語や言いかえ
「ちょうどいいところで」「区切りのつくところで」は物事の切れ目になるところを指す時に使う言い方です。
「それなりのところで」「具合がいいところで」「常識的なところで」などはほぼ同じ意味で使えます。
まとめ
「程ほどのところで」はあいまいなニュアンスを含む言い方です。
よく知っている間柄でも認識にズレがあると大きなトラブルを招きかねない表現なので注意してください。
