どのような場面で使うのか、分かりにくい季節の挨拶文もあるものです。
「良夜」の正しい使い方と例文、似ている言い回しを調べていきましょう。
「良夜」とは?
良夜は「りょうや」と読みます。
良い夜と書きますが、月が綺麗に見える晩を指しています。
とりわけ中秋の名月といわれる、9月の満月をあらわします。
秋の虫たちが優雅に鳴いている情景が浮かんでくる、豊かな雰囲気の表現になっています。
「良夜」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
秋にまつわる俳句でも、よく見かけるのが良夜という響きです。
中秋の名月をあらわすので、9月の後半をあらわす季語として親しまれています。
秋の夜長、秋の夜更けをあらわす情感たっぷりの日本語なので、上手く取り入れていきましょう。
一方で「良夜」は「良夜の候」とすると、ビジネス文書でも使いやすい時候の挨拶になります。
その場合は前方に「拝啓」と置いてから「良夜の候」とつなげていくので、文の構成を間違えないよう気を付けておきましょう。
「良夜」を使った例文
・『拝啓 良夜の候、時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます』
・『良夜の時期になりましたが、いかがお過ごしですか』
「良夜」の類語や言い替え
似ている言葉に「仲秋の候」があります。
仲秋は昔の暦の秋をあらわし、現代の9月初旬から10月の初旬まで使われているフレーズです。
秋らしさあふれる言い方なので、この季節のビジネス文書に用いていきましょう。
言い替えに「空が澄み、月が美しい季節となりました」や「星空を眺めたくなる、いい頃合いになりました」があります。
このほか「秋晴の候」や「野分の候」が挙げられます。
覚えておきましょう。
まとめ
「良夜」についてお知らせしました。
月が美しい秋のシーズンにふさわしい、季節の挨拶になります。
春夏秋冬がはっきりしている日本だからこそ、季節を楽しむ言葉を知っておくと、豊かなビジネス文書になります。
教養を磨いていきましょう。