ここでは「葬儀の折」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「葬儀の折」とは?
「葬儀の折」は、葬儀の時、その節といった意味で使われる表現です。
過去に行ったそれについて使われる表現で、このように使う側が喪主や親族といった立場の場合になり、参加した側が使うことはありません。
それに参加してくれてありがとうございました、といったような葬儀後の挨拶に使われることがほとんどで、主としてお礼状やそれに相当する文章で用いられています。
「葬儀の折にはご参列いただきまして、ありがとうございました」といったような使い方になり、この前に具体的に誰の葬儀という文言をつけて使うもので、お礼状を綴っていく冒頭の挨拶文になります。
この「○○の折」という表現は、季節の挨拶表現でもおなじみとなっていますが、この「葬儀の折」に関してはそちらとは異なり、「折」で止めて用いるものではなく、先のように後に「には」をつけて使われます。
「葬儀の折」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「葬儀の折」は、「葬儀」や「葬式」という言葉を使ってそれが行われた場合にその後の挨拶で用いる表現になります。
と言うのは、主催した側が用いるので間違えることはないと思いますが、宗教によってはそういった言葉は用いないことがあるためです。
例えば、キリスト教だと「告別式」という表現になるので、お礼状にもこうとは使いませんが、「葬儀」の部分をそちらに置き換えれば問題なく用いることができるので、そのような時には「告別式の折には~」などとすれば問題ありません。
「折」という表現を使っているため、文章専門の表現になり、口語で使われることはありませんが、その時には「葬儀の際には~」のように言い替えれば問題なく使うことができます。
「葬儀の折」を使った例文
・『父○○の葬儀の折にはお忙しい中のご参列、ありがとうございました』
・『故○○儀葬儀の折には、立派なお供えを賜りましてありがとうございました』
「葬儀の折」の類語や言い替え
・『葬儀の節』
こちらの表現も同様に葬儀が終わった後のお礼状などに用いられます。
「葬儀の折」と違う点は、口語でも使うことができることと、この後に「には」ではなく、「は」とつけて文章を続けるという点です。
よって、「葬儀の節は、ご参列いただきまして~」のような使い方になります。
まとめ
「葬儀の折」は、葬儀を主催した側がそれに参列してくれた人やお供えをもらった人などに対して、事後のお礼状で用いる表現になります。
文章専門の表現となるため、口語で使う時には「葬儀の際」や「葬儀の節」などと言い替えるといいでしょう。