シンプルな日本語ほど、使い方に困ってしまう時があります。
「行われる」の適切な使い方を見ていきましょう。
「行われる」とは?
ビジネスで使われる「行われる」は「開かれる」と同じニュアンスで用いられています。
新商品発表会、展覧会、記者会見の席、販促イベントの開催をいいます。
これから予定されていることを述べる、未来型の言い方といえるでしょう。
「行われる」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
ある物事を実施すること、開催することを指す言い方です。
すでに実施したことではなく、これから開かれる物事に用いられます。
そのため「今週末に行われる北海道博覧会ですが」のように、明日以降実施される企画に使用するようにしましょう。
また迷いやすいのが、送り仮名です。
「おこなわれる」をスマホやパソコンで打つと「行われる」と共に「行なわれる」も表示されます。
どちらも辞書に掲載されていて、正しい日本語表記になっています。
一方でニュース等で見るのは「行われる」が多いもの。
「行なわれる」でも間違いではありませんが、誤用と勘違いされるケースもあるので、できれば「行われる」を選んでおきましょう。
「行われる」を使った例文
・『来月行われる歳末セールですが』
・『今週末行われる決勝戦ですが』
「行われる」の類語や言い替え
こちらの表現と似ている言い方に「行なわれました」があります。
「ました」は過去をあらわす表現なので、実施されたことを伝える際に用います。
「滞りなくライブイベントが行われました」や「満開の桜のもと、入社式が行われました」と用います。
過去の出来事を淡々とお伝えしたい時に使えます。
社内報などのお知らせ文で用いてみましょう。
また言い替えの表現に「開催される」が挙げられます。
「行われる」よりビジネスらしい言い方になっていて、大人びて聞こえます。
「来月開催されるシンポジウムで、弊社の新商品をお知らせします」と用います。
覚えておきましょう。
まとめ
「行われる」を解説しました。
シンプルな日本語を適切に学んで、正しく用いていきましょう。