この記事では「被害などはございませんでしょうか」について解説をします。
「被害などはございませんでしょうか」とは?意味
損害や危害を受けていませんか、という意味です。
「被害」には、損害や危害を受けること、受けた損害や危害という意味があります。
「など」は婉曲に表現するときに用いる言葉で、「お茶などいかがですか」のような使い方をします。
「ございません」は、「ございます」と「ません」で構成されています。
「ございます」は「ある」の意の丁寧語、「ません」は丁寧な打消しの表現です。
「でしょうか」は「だろうか」を丁寧な表現にしています。
「被害などはございませんでしょうか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、聞き手が被害を受けているかもしれないときに用います。
被害を受けていないかと問いかけているので、話し手の方では被害を受けたのか、受けていないのかはっきりとは把握していません。
大雨が降ったり、地震があったりすると、その地域に被害が出ていないか心配になります。
知り合いがその地域にいるなら、無事であるか気になるところです。
そこで、この言葉を使って安否を確認します。
丁寧な表現を用いているので、この言葉は目上の人や取引先の人に伝えるものです。
被害が出ている可能性があるときには、仕事関係の連絡は控えた方がよいでしょう。
相手の方ではそれどころではないはずです。
仕事のことで気になることがあるかもしれませんが、まずは相手の安否を確認して、気遣いを示すようにしましょう。
「被害などはございませんでしょうか」を使った例文
・『台風の被害をテレビで見て心配しております。そちらでは被害などはございませんでしょうか』
「被害などはございませんでしょうか」の返答や返信例
こちらの状況を知りたいようなので、現在どうなっているのかを伝えます。
大げさに表現したり、反対に実際よりも軽く表現したりしないように気をつけてください。
現在の本当の状況を知りたいはずなので、そのままを伝えましょう。
この言葉を伝えている方では、被害があったら力になりたいと思っているはずです。
もしも困ったことがあったなら、それを伝えてみるとよいでしょう。
手助けをしてくれるかもしれません。
被害がひどくて連絡を取っている場合ではないときは、返信が遅れても構いません。
自分の身の安全を確保し、落ち着いてから連絡を取るとよいでしょう。
まとめ
この言葉は、聞き手の方で被害が出ている可能性があるときに用います。
このような言葉を伝えて、現在の状況を把握したり、相手に気遣いを示したりします。
実際に被害が出ていそうなときには仕事の話は控えましょう。