ビジネスでは状況を的確に把握し伝えることが大切ですが、常に全てのことがわかるとは限りません。
そんな時に使われる独特の表現が「見通しが立っておらず」です。
ビジネス用語の「見通しが立っておらず」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「見通しが立っておらず」とは?
「見通しが立っておらず」とは、「状況が不確実で先のことが予測できずはっきりしない」という意味で使われているビジネス表現です。
今いる場所から遠く離れたところまで一目で見ることを「見通し」といいます。
本来は直線道路の先の方まで一目で見るような物理的な状態を表す言葉ですが、そこから転じて「状況や情報を考慮して未来のことを予測し見越す」という意味でも使われます。
「見通しが立っておらず」は未来の状況に対して用いられる表現で現状では未来のことが見越せない、つまり「先のことがわからない」という意味で使われます。
基本的には予定や計画がきちんと立てられない時に用いられることが多く、物事を進める目処や手順について現状ではっきりしていない時に使う表現です。
「見通しが立っておらず」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
基本的に未来が予測できないことで悪い結果を招くときに使う表現であり未来は分からないが心配ない、といったような肯定的な文脈で使うケースは限られます。
データ分析や経験に基づく憶測など合理的な根拠が伴う未来予測に対して使うのが正しく、予知や予言など超常的な力を指す言葉ではないので覚えておきましょう。
「見通しが立っておらず」を使った例文
・『復旧の見通しが立っておらず運転再開までにはだいぶ時間がかかりそうだ』
・『増産の見通しが立っておらずしばらく品不足が続くのは避けられない』
・『資金調達の見通しが立っておらずこのままでは不渡りが出かねない』
「見通しが立っておらず」の類語や言いかえ
「目処が立っておらず」「予定が立っておらず」「予測できておらず」などは同じように使える類語です。
「予測不能」「予定は未定」なども似たような意味合いです。
まとめ
「見通しが立っておらず」は状況説明でよく用いられる表現です。
トラブルや事故などビジネス以外で使うこともある言葉なので意味を正しく理解しておきましょう。
