「認識いたします」は日常生活ではあまり使う機会がないビジネス独特の表現です。
ビジネス用語の「認識いたします」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「認識いたします」とは?
「認識いたします」とは、「物事をそのように理解して意識する」という意味で使われているビジネス表現です。
物事について明確に把握し理解することを「認識」といいます。
「認識いたします」は「認識する」の謙譲表現で、目上の人に対してある対象をそのように理解して覚えることを伝える意味で用いられる表現です。
現実は一つでもそれに対する認識は人によって異なります。
ビジネスでいえば売上が下がっている状況を一過性のものだと認識する人もいれば危険なシグナルだと認識する人もいるように、客観的な事実は同じであっても認識が違えば扱いは全く異なります。
「認識いたします」はある物事を特定の理解で認識することを表明する言葉です。
そうであると理解する、つまり「そのように受け止めそれに従って扱う」という認識宣言に当たる言い方です。
「認識いたします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
とても事務的で端的な表現ですが文脈によって意味合いが大きく変わるので注意が必要です。
「認識」という言葉に客観的で冷たい印象があるため心がこもっていない事務的な言い方だと受け取る人もいます。
特に接客で使う場合は注意しましょう。
「認識いたします」を使った例文
・『細かい錆や小さな傷は劣化の兆候だと認識いたします』
・『身元が確認されたのでこれからは信頼できる人物だと認識いたします』
・『有効期限内は会員として認識いたしますが期限が切れたら非会員扱いになります』
「認識いたします」の類語や言いかえ
「理解いたします」「解釈いたします」「受け止めます」といった表現は似たような意味で使えます。
「識別します」「確認します」「了解します」はやや意味合いが異なるもののニュアンスとしては同じような言葉です。
まとめ
「認識いたします」は確認や同意の意味でも使われています。
言葉の意味だけではなく前後の流れも考えて使いましょう。