正しい言い方なのか、不安に思う敬語もあるものです。
「諸先輩」の適切な使い方と例文、その他の敬語についてチェックしていきましょう。
「諸先輩」とは?
この場合の「諸先輩」の「諸」は「しょ」と読みます。
多くのもの、たくさんの人をあらわす複数形の意味があります。
また「先輩」とは、年数が上の人、自分よりも経験豊かな人を指しています。
そのため「諸先輩」で「先輩たちの」という解釈ができます。
「諸先輩」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
スピーチや挨拶の席で用いられているのが「諸先輩」という言い方になります。
先輩というと学生時代の部活の先輩、あるいは上級生を思い浮かべますが、ビジネスシーンで「諸先輩」というと、自分よりキャリアが上の方を指しています。
経験やスキルを積んでいる、卓越した人材という意味があるので、目上の方が多く参列している祝賀会や飲み会のひと言で用いるといいでしょう。
また「諸先輩」は「諸先輩方」と「方」を補って用いるのが通常です。
また「諸先輩」を「緒先輩」と書いているSNSも見かけますが、こちらも誤りになります。
おかしな日本語にならないよう、細やかな配慮も加えていきましょう。
「諸先輩」を使った例文
・『諸先輩方を差し置いて恐縮ですが、乾杯の音頭を取らせていただきます』
・『諸先輩方を見習って、精進していきたいと思います』
「諸先輩」の類語や言い替え
似ている言葉に「皆様方」があります。
その場にいる方、またはビジネス文書を受け取った方すべてを指す言い方です。
「先輩」という学友風のフレーズに疑問を覚える場合は、無難な「皆様方」に置きかえてもいいでしょう。
言い替えのフレーズに「職場の皆様」や「各々方」があります。
「各々方」は「おのおのがた」と読み、こちらも複数の方々をさす敬語です。
まとめ
「諸先輩」の正しい使い方について解説しました。
色々なビジネス敬語を習得しておくと、社会人らしいこなれ感が出てきます。
多くの言葉を学んで得をしましょう。