「貴意に反することになりました」とは?
ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈していきます。
「貴意に反することになりました」とは?
「貴意に反することになりました」とは、ビジネスで使われる会話やメールなどにおいて「御社のご意向どおりに対応することはできませんでした」あるいは「ご依頼いただいておりました作業内容に一部誤りがございました」などという意味合いで使われている言い回しです。
本来は異なる企業や組織などと共通のプロジェクトや職務などを執り行っていく上では、関係している人員やチームなどで数多くの話し合いやコミュニケーションなどを図りながら取り組んでいきますが、それらのやり取りの渦中で先方の希望や思いなどに反する結果を導いてしまったり、お願いされていた内容について適当に処置できなかった場合などに使用されています。
「貴意に反することになりました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「貴意に反することになりました」とは、「前もって御社からいただいておりました指示内容とは異なる方法で処置をさせていただきました」ないし「不本意ながらも御社の方向性とは逆行するような状況を招いてしまいました」などという意味合いで用いられている表現です。
複数の会社などがまとまってひとつの事業や任務などに取り組んでいく過程では、それぞれがもっている異なる希望や主張などをうまくすり合わせていくような場面が多々出てきますが、それらの応対の中で先方の思いや考えなどに沿った処置ができなかったり、依頼されていた内容の意味をはき違えてしまっていた場合などに用いられている言い回しです。
「貴意に反することになりました」を使った例文
・『大変恐縮ではございますが、御社からいただいておりました作業依頼につきましては、弊社の不手際により貴意に反することになりましたことをご報告させていただきます』
・『次回の会合における開始時間につきましては、貴意に反することになりましたので、改めて調整し直すつもりでございます』
「貴意に反することになりました」の類語や言い替え
・『御社のご意向どおりには処理をすることができなかった次第でございます』
・『ご要望いただいておりました内容に準じることはできませんでした』
・『思いに逆行するような結果となってしまいました』
まとめ
「貴意に反することになりました」とは、ビジネスの場において「貴社の思いに寄り添うことはできませんでした」などという意味合いで使われている表現です。
このフレーズを使用する際にはもっている意味やニュアンスなどを十分理解した上で、その時の場面や状況などに応じて適切に使いこなしましょう。