「近づいてきました」という表現をビジネスシーンで見ることがあります。
どんな意味があって、どんな使われ方をする表現なのか、これより解説していきます。
「近づいてきました」とは?
「近づいてきました」という表現は、特定の物事の開催時期や季節が近づいてきていることを意味しています。
尚、「近づいてきました」は「近づいてくる」の丁寧表現です。
開催時期が近いことを伝える意味での使用においては、単純な連絡や周知を目的にしたものから、場合によっては準備や用意を促す意味が含まれていることもあります。
一方で、単に特定の季節が迫ってきていることを意味する場合には、主にメールなどでの単なる季節の挨拶として用いるケースが目立ちます。
「近づいてきました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスにおける「近づいてきました」は、行事や催事と言った企業自体のイベントの時期と絡めて使われることが多くなっています。
社内行事であれば、社内運動会や社員旅行などの開催時期が近いことを社内において単に周知する目的で、「近づいてきました」というフレーズを使用することが挙げられるでしょう。
また、販売促進のイベントが開かれることを連絡するために「近づいてきました」という表現が使われる場合、周知目的以上に仕事として念入りに準備することを求める意味合いが強いはずです。
一方、単なる季節の挨拶として用いられる場合には、次に来る季節について触れる中で、「近づいてきました」という表現が使われやすくなっています。
この場合はあくまでお決まりのフレーズとして考えておきましょう。
「近づいてきました」を使った例文
それでは、具体的な使用例を挙げてみます。
・『皆さんがお楽しみにしている忘年会の時期が近づいてきました』
・『決算大セールの時期が近づいてきました。宣伝の方よろしくお願いいたします』
・『春の足音が近づいてきました。徐々に暖かくなっていくことを日々実感しております』
上から順番に社内行事の連絡、企業のビジネス催事の業務連絡、単なる季節の挨拶それぞれに、「近づいてきました」のフレーズが使用されている事例です。
「近づいてきました」の類語や敬語での言いかえ
「近づいてきました」の言いかえとしては、「迫ってきました」が近い表現ですが、「近づいてきました」より、更に時期が近い印象がありますのでその点は留意してください。
「間もなく〜の時期となりました」や「間もなく〜が開かれます」という表現もあり得るでしょう。
また、「近づいてきました」の「きました」の元である「くる」を謙譲語の「まいる」にして、「近づいてまいりました」という表現も可能です。
この場合は謙譲語を使うことで、より丁寧な敬語表現になりますので、特に社外への連絡などではこちらを使用する方が無難と言えます。
まとめ
「近づいてきました」というフレーズは、行事や催事の開催時期が間もなくやってくることを伝える場合に使われやすい表現です。
一方、単なる季節の挨拶として、次の季節の訪れを感じさせる意図で使うこともあります。
