ビジネスシーンでは、状況把握は極めて重要な行為と言えます。
「進展進捗」もそれに関わる言葉であり、これより詳しく解説いたします。
「進展進捗」とは?
「進展」は「しんてん」、「進捗」は「しんちょく」とそれぞれ読みます。
似たような言葉ではありますが、厳密には意味が違います。
「進展」は「物事が進み、その中で新しい展開や局面が見られること」という意味があり、その状況が良いか悪いかは問いません。
それに対し「進捗」は「物事が順調に進むこと」を意味し、こちらは「予定通りに進む」という意味合いがあります。
この2つが並べられて使用される場合は、「予定通りであれそうでない場合であれ、状況に変化が生じていること」という状況を表したい場合です。
「進展進捗」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「進展進捗」がビジネスシーンで使われる場合、状況把握か状況報告のいずれかの場面です。
例えば、状況把握したい場合には、「もし進展進捗がありましたら、ご連絡ください」のように用います。
一方状況報告であれば、「進展進捗のいずれも特にありません」といった形で使用します。
先程説明した通り、「進展」と「進捗」には似た意味はあっても、「予定」や「想定」という基準において違いがありますので、「状況変化」という基準のみで一括にした表現であることがわかります。
「進展進捗」を使った例文
それでは、上記以外に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『進展進捗の兆候すらないので、動きようがない』
・『進展進捗に注意を向ける必要がある』
「進展進捗」の言い替え
「物事が良くも悪くも進むことや変化すること」という意味の表現で代用します。
・「状況の変化」
特に良し悪しに限定しない変化を意味します。
「状況変化」でも当然問題ありません。
・「事態の展開」
「事の成り行き」を意味する「事態」が動くことを意味します。
まとめ
「進展進捗」とは、物事が進んで新しい状況が生まれることを意味します。
「進展」は良し悪しを問わない新しい展開を意味し、「進捗」は物事が順調に進んでいることを意味します。