社会人であれば「時間厳守」は当然の義務とすら言えます。
「遅れてすみません」というフレーズもそれに関わるものであり、これより解説したいと思います。
「遅れてすみません」とは?
何らかの理由で、約束の時間を過ぎたことについて謝罪するフレーズです。
単純に相手と会うのに遅刻したケースから、約束した行動が遅れてしまったケースにも使用します。
また、「すみません」は漢字も用いると「済みません」であり、「済むことではないです」という意味になります。
つまり、「すみません」とは「気が済まない」ことを指しているのです。
ビジネスシーンに限らず、かなり一般的な遅刻の際の、口頭での謝罪表現と言えるでしょう。
「遅れてすみません」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
遅刻したことについて、口頭での謝罪フレーズであることは既に説明しました。
ただ、ビジネスシーンでこのフレーズを使用する場合、「すみません」と丁寧表現で謝罪してはいるものの、敬語表現の度合いとしては決して高くないということに注意が必要です。
よって、このフレーズを発する相手は自分と比較して同輩か、もしくは目下であることがまず想定されます。
当然、丁寧表現ではあるため、場合によってはそれほど目上ではない相手にも使用可能ではあります。
しかしながら、敬語表現として軽いため、どんな場合であっても遅刻の程度がそれほど相手に迷惑ではないレベルに収まっていることが前提であり、かなり遅刻したと考えられる時はこのフレーズでは謝罪として機能しないものと考えましょう。
「遅れてすみません」を使った例文
それでは、実際に使用される可能性がある例文を以下に挙げてみたいと思います。
・『鉄道事故で遅れてすみません』
・『10分ほど遅れてすみません』
・『少々遅れてすみません』
「遅れてすみません」の言い替え
「遅刻してごめんなさい」という意味合いの表現で代用します。
・「お待たせいたしました」
謙譲表現も使用しているため、敬語表現としては若干レベルを上げた形の、軽度な遅刻に対する謝罪表現です。
「お待たせしてすみません」の方が、相手に対する謝罪の意図が強くなります。
・「遅れまして申し訳ございません」
敬語表現のレベルをかなり上げた形の、強めの謝罪表現です。
遅刻の程度が酷くなった場合には、「大変申し訳ございません」などと言い替えましょう。
・「遅れてしまいまして恐縮です」
「意に反して〜した」という「しまう」を用いて、相手に対する謝罪の意図を強く表します。
また「恐縮です」は、相手に申し訳なく、身が縮こまる思いであるという形の表現による謝罪フレーズになります。
まとめ
「遅れてすみません」とは、軽度の遅刻において、相手に口頭で謝罪するためのフレーズです。
相手がそれほど目上ではなく、遅刻の程度も軽い場合にのみ使用可能なフレーズであると考えましょう。