ここでは「頭出し」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「頭出し」とは?
「頭出し」は、正式な告知や打ち合わせなどの前に、その要点を予め伝えておくことです。
例えば、「来週○○社との打ち合わせがありますが、重要な議題については頭出ししておくつもりです」といったような用い方になり、この場合、来週のその会議の前に、大切になる議題を要点として先に伝えておくつもりだと言っています。
そうしておくことで、当日突然それが出てきて驚いたり、すぐには話がまとまらないといったことにならないようにするという具合です。
「頭出し」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「頭出し」は、ビジネスシーンでは先のように用いられていますが、もう1つの使い方として、音楽テープにおける次の曲の始まりまで飛ばすという意味にもなります。
現在ではCDメディアや配信といった形態で扱われることが多い音楽ですが、ひと昔前はカセットテープで聴くことが多く、その際に「このカセットデッキには頭出し機能がついています」のように使われていました。
この使い方は、複数の映像が記録されているテープでも用いられることがあります。
「頭出し」を使った例文
・『次のプロジェクトについて頭出しをしておきたいので、午後から会議室に集まってください』
・『頭出しができないデッキなので、好きな曲まで飛ばすのが大変です』
「頭出し」の類語や言い替え
・『プレ告知』
この表現は、正式な告知の前に、その内容を簡単に発表することを表します。
「プレ告知によると、次のバージョンには○○機能がついているようです」といったように、その内容からそうらしいと用いたり、「プレ告知さえまだないので、発売はもう少し先になると思っています」と、まずそれがないことには、などと使われています。
また、それを行う側から「そろそろプレ告知をしてもいいタイミングです」のような使い方も見られます。
まとめ
「頭出し」は、正式な発表や公開の前に、その要点を先に伝えておくこととして使われています。
それを行っておくと、突然の内容に対応できないといったことが極力なくなるためだと考えてよく、ビジネスシーンでの大切な会議や打ち合わせなどの前によく行われています。