「麦秋の候」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「麦秋の候」とは? ビジネス用語

この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「麦秋の候」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。

「麦秋の候」とは?

「麦秋の候」のフレーズにおける「麦秋」の読みは「ばくしゅう」で、「麦の穂が実り、収穫期を迎えたこと」を意味する言葉です。

「秋」との季節の言葉が付けられた熟語ですが、これは米やイモ類等の多くの作物の収穫期が「秋」であることから、「麦の収穫期」「麦にとっての秋」となぞらえた表現です。

実際には麦の収穫期は秋ではなく初夏なので、「麦秋」「麦の収穫期の初夏」との意味の言葉になります。

また、「候」「時期、時」との意味で、時候を表現する際に「〇〇の候」とのフレーズが使われます。

したがって「麦秋の候」のフレーズは、「麦の収穫期である初夏の時期」といった意味の時候表現となります。


「麦秋の候」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「麦秋の候」のフレーズは、「秋」ではなく、「初夏」の時候を表す表現であることは先に説明しましたが、実際にいつ頃からいつ頃までの期間に使うのに適した言葉でしょうか。

このフレーズは一般的には、初夏でも5月下旬から6月上旬までに使われます。

二十四節気では「立夏」が5月6日頃から5月20日頃になりますので、その立夏のすぐ後の時期に使われる時候表現だと言えます。

したがって、この「麦秋の候」は5月下旬から6月上旬の頃に差し出される手紙やメールの時候の挨拶文で使われるフレーズとなり、この後ろに「お元気にお過ごしでしょうか」等と相手の方を気遣うフレーズを添えて、冒頭の時候の挨拶文が構成されます。


「麦秋の候」を使った例文

・『麦秋の候、いかがお過ごしでしょうか』
・『麦秋の候、貴社益々ご清祥のこととお慶び申し上げます』

「麦秋の候」の類語や言い換え

「麦秋の候」と同時期に使うことが出来る時候表現としては、二十四節気のの立夏の次の「小満」を使い「小満の侯」としたり、その他「梅雨の候」「向暑の候」「向夏の候」「長雨の候」を言い換えの時候表現として使うことが出来ます。

まとめ

「麦秋の候」のフレーズは、「麦の収穫期である初夏の時期」といった意味の時候表現で、一般的には5月下旬から6月上旬までの時候の挨拶でよく使われるフレーズです。

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