この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「お持ちいただけますと幸いです」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「お持ちいただけますと幸いです」とは?
「お持ちいただけますと幸いです」のフレーズにおける「お持ち」は「持つこと、持ってくること」を意味する「持つ」の連用形に、相手の方に敬意を表す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。
次の「いただけますと」は「もらう」の謙譲語の「いただく」に、丁寧語の「ます」、さらに仮定を表す言葉の「と」が付けられた表現です。
「お〜いただく」で敬語表現を形成しています。
そして最後の「幸いです」は「嬉しい」との意味の「幸い」に丁寧語の「です」が付けられたものです。
したがって、「お持ちいただけますと幸いです」のフレーズは、「持ってきてもらえると嬉しい」との意味の敬語表現になります。
「お持ちいただけますと幸いです」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お持ちいただけますと幸いです」のフレーズは、少し改まった敬語表現なので、口頭で使われるより、メール等の書き言葉として使われることが多いフレーズだと言えます。
また、このフレーズは「持ってきてもらえると嬉しい」との意味で、わざわざ何かを届けてほしいとお願いする場合にも使えますし、元々来る予定がある場面で、来る時には〇〇を持ってきてほしいとお願いする場合にも使えます。
ただし、ビジネスシーンにおいては後者の場合に使われることが多いと言えます。
具体的な例としては、会議に出席の際に配布済みの資料を持ってきてほしいや、クリスマスパーティーに参加する際にプレゼント交換用の品物を持ってきてほしいとお願いするような場面でよく使われます。
「お持ちいただけますと幸いです」を使った例文
・『会議にご出席の際には、本メールに添付の参考資料をお持ちいただけますと幸いです』
・『イベントに参加いただく際には、申し込み用紙に必要事項を記入の上、お持ちいただけますと幸いです』
「お持ちいただけますと幸いです」の類語や言い換え
「お持ち」の類語としては「ご持参」が挙げられます。
また「いただけますと」の類語としては、丁寧語の「ます」を省いた「いただけると」や「いただければ」が挙げられます。
したがって、「お持ちいただけますと幸いです」のフレーズは、これらの類語を繋いで、「ご持参いただけると幸いです」や「ご持参いただければ幸いです」と言い換えることが出来ます。
また、「幸いです」に換えて「思う」の謙譲語の「存じる」に丁寧語の「ます」を付けた表現を使い、「お持ちいただければと存じます」と言い換えることも可能です。
まとめ
「お持ちいただけますと幸いです」のフレーズは、「持ってきてもらえると嬉しい」との意味の敬語表現です。