ビジネスの場では時候の挨拶を用いることが度々あります。
時候の挨拶の使い方について解説していきます。
「寒さ厳しき折」とはどういう意味?
「寒さ厳しき」は言葉通りの意味で、寒さが厳しいことを表しています。
また「折」は時間や状況、季節といった意味があります。
つまりこの言葉は、寒さが厳しい季節、という意味があるのです。
時候の挨拶とは、目上の方に対し手紙やメールを書く際の書き出しに用いる挨拶のことです。
ほとんどの場合、その季節にあった言葉が使われます。
「寒さ厳しき折」は寒さが厳しい季節、つまり12月下旬から2月ごろに使われることが多い言葉です。
ビジネスメールでの使い方と注意点
意味がわかったところで、実際の使い方を紹介していきます。
例えば冒頭の挨拶として使いたい場合、「寒さ厳しき折、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか」のように使われます。
これは寒さが厳しい季節ですが、みなさんお元気ですか?という意味があります。
他にも、『ますますご清栄のこととお慶び申し上げます』というような文章をつけることも可能です。
この言葉は冒頭の挨拶だけでなく、締めの言葉としても使えます。
『寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください』のような使い方です。
これは寒さが厳しい季節だけれど、体調に気をつけてください、という意味があります。
似たような意味で『お風邪など召しませぬよう、お気をつけください』という文章を付け足すことも可能です。
このような時候の挨拶を使う際は、その言葉が今の季節に適切な言葉なのか注意する必要があります。
例えば、8月の暑い時期に寒さが厳しいという言葉を使うのは不適切です。
不適切な言葉を使うと、相手に対し失礼ですし常識のない人とも思われかねません。
時候の挨拶を使う際は、本当にこの言葉が今の季節に適切か考えるようにしましょう。
冬の季節に使える時候の挨拶とは
最後に、「寒さ厳しき折」と同時期に使える時候の挨拶をいくつか紹介していきます。
時候の挨拶は月で区切るだけでもかなりの数があるため、12月に限定していきます。
まず『師走の候』です。
『師走』は12月を指す言葉です。
つまり、12月、年の終わりの季節になりましたという意味があります。
主にメールや手紙の最初に使われることが多い表現です。
他にも『歳末ご多忙の折』というのもあります。
これは年末の忙しい時期ですが、という意味があります。
こちらはメールや手紙の締めに多く使われます。
12月に使える時候の挨拶だけでもかなりの数があります。
一度調べてみるのも良いでしょう。
まとめ
時候の挨拶はビジネスの場ではメールでも手紙でも頻繁に使われる言葉です。
この機会に覚えておくと良いでしょう。