ここでは「略式ながら」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「略式ながら」とは?
「略式ながら」は、本来は直接会って話すべき内容ながら、という意味になります。
「略式ながら、こちらでお祝いとさせていただきます」のような用い方になり、このように用いる文章でそれを行うことを許して欲しいという意味になると考えていいでしょう。
よって、口語で使うことはなく、メールや電報などで用いることがほとんどになります。
先のように、本来はその相手と会って話すべきだという内容に対して使われますが、実際にはそれが難しいという場合だけでなく、このように使っておくのが礼儀だと考えて用いることも少なくありません。
「略式ながら」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「略式ながら」は、先のように、礼儀としての使われ方も多い表現です。
つまり、その相手と会うつもりまではないものの、こう使って一応の体裁を保つという具合です。
このような使い方は使われた側もそれだと分かるものですが、それに特に問題はなく、特にビジネスシーンでは社交辞令となると考えてください。
個人的に使われる場面で多く見られるのは、葬儀への参列ができないといった使い方で、「略式ながら、お悔やみ申し上げます」といったように使われています。
「略式ながら」を使った例文
・『この度のご子息のご結婚、略式ながら、心よりお祝い申し上げます』
・『略式ながら、貴社の創業50周年をお慶び申し上げます』
「略式ながら」の類語や言い替え
・『略儀ながら』
この「略儀」としても意味は同様で、言い替えに使うことができる表現です。
こちらの方は冠婚葬祭に対して用いるのに向いているという特徴があり、上の例文の1つ目の方はこのように使う方が合っています。
ですが、それほど変わりはないため、どちらを使っても問題はありません。
まとめ
「略式ながら」は、本来は会ってお話しするところを文章になってしまって申し訳ない、という使い方になります。
ビジネスでもその相手と会うことができない場合によく用いられる表現で、あまりそれをしたくないといった事情がある時にも礼儀として使うことがあります。