ここでは「大変なご苦労をされたことと拝察します」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「大変なご苦労をされたことと拝察します」とは?
「大変なご苦労をされたことと拝察します」は、その相手がとても苦労をしたであろうことを察していると伝えている表現になります。
同時に大変だったでしょうといったニュアンスになるため、砕いて表現すると、そんな苦労をして大変でしたね、と伝えていることになります。
「推察」は推しはかることを意味しており、主にビジネスで使用される表現です。
「ご苦労」という言葉は基本的には上からの物言いになるものの、「ご苦労された」という形にすれば下からでも使えるようになるため、この「大変なご苦労をされたことと拝察します」は他社や目上の人に対して使っても問題ありません。
ですが、そういう場合には語尾をもう少し丁寧にして、「~ことと拝察いたします」とした方がより使いやすくなります。
「大変なご苦労をされたことと拝察します」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「大変なご苦労をされたことと拝察します」は、その相手に対する労りに相当する表現です。
よって、その相手から直接そんな大変なことがあったと聞いた時やそれをどこかで知ったという場合、またはそうではないかと自分ながらに考えて用いるものです。
どんな苦労なのかはこの前につけて使うことになり、例えば、「あの大雨の中、短時間での作業を要求されることになりまして、大変なご苦労をされたことと拝察します」のような使い方になります。
もっと単純に「先の件では~」などと使うこともでき、相手がどの件に対して使っているのか分かる形にして用います。
そのためにこちらが何かをするなどとは表現していないため、一種の定型表現だと考えていいでしょう。
「大変なご苦労をされたことと拝察します」を使った例文
・『あのような規模のイベントの開催に漕ぎつけるには、大変なご苦労をされたことと拝察します』
・『あれだけの大人数を捌くには大変なご苦労をされたことと拝察します』
「大変なご苦労をされたことと拝察します」の類語や言い替え
・『大変なご苦労がありましたこととお察しいたします』
「推察」は些か表現的に堅さがあるため、そちらを使わずにこのように言い替えると柔らかさを出すことができます。
意味はほぼ一緒ですが、語尾を「します」とすると柔らかさの分失礼になる場合があるため、この「いたします」として使ってください。
まとめ
「大変なご苦労をされたことと拝察します」は、相手の苦労に対して大変でしたね、というニュアンスになる表現です。
それをビジネスでも使える形にしたものだと考えてよく、主に文章で使わていれます。