この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「お聞き及び」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「お聞き及び」とは?
「お聞き及び」の表現の読みは「聞く」と、「物事が広がってあるところに届くこと」を意味する「及ぶ」の二つの動詞が連結され、名詞化した「聞き及び」に、相手の方に敬意を示す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。
したがって「お聞き及び」は「人づてに聞いて知っていること」や「すでに聞いていること」を意味する敬語の言葉となります。
「お聞き及び」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お聞き及び」の言葉は、すでに相手の方が人づてに聞いているであろうことを、自分の口から告げる際に、前置きとして「すでにお聞き及びのことと存じますが」や「すでにお聞き及びかと存じますが」とのフレーズでよく使われます。
ビジネスの場では、人事異動等に関しては、噂を含めてあっと言う間に広まるため、こうした場面でよく使われます。
例えば、「すでにお聞き及びの通り、この度〇〇支店に転勤することになりました」や「お聞き及びのことと存じますが、3月末を持ちまして定年退職を迎えることになりました」等の文章としてよく使われます。
こうしたフレーズは、口頭で使われることもありますし、転勤や退職の挨拶文でも使われます。
「お聞き及び」を使った例文
・『すでにお聞き及びのことと存じますが、4月1日付けで大阪支店へ転勤となりました』
・『お聞き及びかと存じますが、今月末をもって定年退職を迎えることとなりました』
「お聞き及び」の類語や言い換え
「お聞き及び」の類語や言い換え表現としては「ご案内」や「ご存じ」や「漏れ聞く」等が挙げられます。
まとめ
「お聞き及び」は「人づてに聞いて知っていること」や「すでに聞いていること」を意味する敬語です。
この言葉は、「聞く」と「及ぶ」の二つの動詞が連結されて、名詞化した言葉です。
この言葉は、すでに相手の方が人づてに聞いているであろうことを、自分の口から告げる際に、前置きとして「すでにお聞き及びのことと存じますが」等としてよく使われます。