この記事では、「願っております」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「願っております」とは?
「願っております」は、「あることの実現を望んでいることを伝える丁寧な表現」です。
「願って+おります」で成り立っている語で、「願って」は動詞「願う」の連用形「願い」に、接続助詞「て」が付いた「願いて」が促音化した語、「おります」は動詞「いる」の丁重語「おる」の連用形「おり」に、丁寧語「ます」が付いた語です。
丁重語とは、「直接うやまや相手がいない時に、自分をへりくだる表現」です。
「願っております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「願っております」は、これから行われるイベントやプロジェクトの成功を期待する時や、ものごとが順調に進んで欲しいと思っている時や、病気やケガで療養している相手に、一人も早く回復して欲しいと思う時などに使われます。
まだ結果の分かっていない将来のことに対して使われますので、自分の希望や願望を表す語を伴って使います。
丁寧な表現ですので、このまま目上の人や社外の人に使えます。
「願っております」を使った例文
「願っております」を使った例文は以下の通りです。
『イベントが大成功しますように願っております』
相手が手掛けるイベントが、大勢の人に満足してもらえる結果に終わって欲しいと望んでいることを伝える表現です。
『今後も益々活躍されることを願っております』
転職や異動などにより、現在の職場を離れる人に対してかける言葉です。
『一日も早く快復されることを願っております』
ケガや病気で療養している人に対して、早く元気になって欲しいと思っていることを伝える表現です。
「願っております」の類語や言い替え
「願っております」の類語や言い替えは以下の通りです。
『祈っております』
「祈って」は動詞「祈る」の連用形「祈り」に、接続助詞「て」が付いた「祈りて」が促音化した語で、「神や仏に請い願う」から転じて「心から願う」という意味です。
宗教的な意味合いはありません。
『望んでおります』
「望んで」は動詞「望み」の連用形「望み」に、接続助詞「て」が付いた「望みて」が撥音化(はつおんか)した語で、「こうあってほしい、こうしてしたい、欲しいと心で思う」という意味です。
まとめ
今回は「願っております」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。