ここでは「ご厚意に甘えて」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご厚意に甘えて」とは?
「ご厚意に甘えて」は、相手のしてくれたことや言ってくれた内容に感謝しつつ、では遠慮なくといった意味で用いられる表現です。
「ご厚意に甘えて、休ませていただきます」と使ったとすると、相手から休んで構わないと言われたため、それでは遠慮なく休ませていただきますと言っていることになるという具合です。
ビジネスシーンでもよく用いられる表現で、他社の人間に対して使われることも多いですが、注意しなければいけないのは、相手としてはあくまで社交辞令として言ったと考えている場合があることです。
つまり、そうして構わないとは言ったものの、その相手としては遠慮してくると思ってそのように伝えたところ、遠慮なく「ご厚意に甘えて」と返されてしまうケースがあるということです。
「ご厚意に甘えて」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご厚意に甘えて」は、相手からこちらを有利にしてくれたり、譲歩してくれたような場合によく用いられます。
では遠慮なくそうさせていただきますといった解釈で使う表現だけに、そういった場合でないと使うことができません。
難しいのは先のように、本当はそうは思っていないのに一種の社交辞令や礼儀として使われた内容を鵜呑みにして「ご厚意に甘えて」と返してしまう場合があることで、こればかりはその相手のこれまでの関係や使われた内容によるとしか言えないところがあります。
本当にそれで構わないのかと思った場合には一度確認をした方がよく、それもビジネスマナーの1つです。
口語、文章のどちらでも使うことができる表現ですが、文章で使う場合には下に挙げる「ご好意」と間違えないように注意して使ってください。
「ご厚意に甘えて」を使った例文
・『それではご厚意に甘えて、来週にさせていただきます』
・『ご厚意に甘えて、そちらをいただくことにします』
「ご厚意に甘えて」の類語や言い替え
・『ご好意』
前述のように、これを使って「ご好意に甘えて」と使ってしまうケースがまま見られますが、間違いになってしまうので気をつけてください。
この「ご好意」は、相手の思いやりや感情的に好きだという意味になり、恋愛において相手に「好意をもっている」などと使われる言葉です。
変換ミスからこちらを使ってしまうとビジネスシーンでは恥ずかしい思いをしてしまう場合があるため注意してください。
まとめ
「ご厚意に甘えて」は、相手からの配慮に対してでは遠慮なくという意味で使います。
そのままその配慮を受けてもいいのか分からない場合には、一度本当にいいのかと聞き返してみるといいでしょう。