この記事では、「やっていけています」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「やっていけています」とは?
「やっていけています」は、暮らし向きは楽でないけれども元気でやっていることを伝える丁寧な表現です。
「やって+いけて+います」で成り立っている語で、「やって」は「行なう・営むことを漠然と表す語」の動詞「やる」の連用形「やり」に、接続助詞「て」が付いた「やりて」の音変化、「いけて」は動作の継続・進行の意を表す補助動詞「行く」の可能形「行ける」の連用形「いけ」に、接続助詞「て」が付いた語、「ます」は丁寧語、全体で「あることを営み続けられている」の敬語表現になります。
「やっていけています」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「やっていけています」は、しばらく会っていない相手から近況を訊ねられた時や、自分の環境が大きく変化した後に近況報告する挨拶文として使われます。
裕福・満足ではないが、苦労するほどでもないというニュアンスです。
あまり具体的な内容を付け加えると相手が心配する可能性もありますので、さらりと言い流す様にしましょう。
ただし、形式的な表現で、大成功していても自慢せず、謙遜する意味で使うこともあります。
「やっていけています」の正しい敬語表現
「やっていけています」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『つつがなく過ごしております』
「つつがなく」は「心配事や病気、災難がなく無事で過ごしている」という意味の丁寧な表現です。
語源は「恙(つつが)」という古語で、「心配事・病気・災難を意味する語」です。
「やっていけています」を使った例文
「やっていけています」を使った例文は以下の通りです。
『感染症が流行り客足が落ち込みましたが、何とかやっていけています』
飲食店を経営している人が、相手に対して何とか商売が成り立っていることを伝えています。
『起業して一年経ちましたが、何とかやっていけています』
起業したばかりの人が、まだ大成功とはいえないけれども、順調に経営が成り立っていることを伝えています。
「やっていけています」の類語や言い替え
「やっていけています」の類語や言い替えは以下の通りです。
『元気で過ごしております』
「元気」は「体の調子がよく、健康であること」、つまり「病気や災害がなく、健やかに暮らしていること」という意味になります。
『無事に過ごしております』
「無事」は「過失や事故のないこと」「健康なこと」「平穏であること」など、普段通りに生活できている様子を表す言葉です。
『ぼちぼちです』
「ぼちぼち」は関西弁で、本来「徐々に」「ゆっくりと」という意味ですが、ビジネスでは「まあまあ悪くない」という意味で使われます。
まとめ
今回は「やっていけています」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。