時々業務中に「スルーしてください」との文章を目にすることがあります。
これは敬語に相応しいのかと疑問な表現ですが、その注意点や無難な言い換えなどについて確かめてみましょう。
「スルーしてください」とは?
無視や受け流す意味のあるカタカナ語「スルー」を使い、他人に対して間違いメールなどを無視するようお願いする時の表現です。
「スルーしてください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
うっかりメールの内容を間違ったり誤送信をする場合がありますが、その内容は相手の人には無視して欲しいと思うものです。
そんな時に「スルーしてください」を使って、相手にそれをお願いする使い方をします。
間違いメールだけに留まらず、身近で何らかの不都合なことが起きた場合にも使うことができるでしょう。
ただしスルーは日本語の中では俗語的に使われるカタカナ語であるため、丁寧な印象に欠けてしまうのが難点です。
同僚や親しい人には使うことができても、目上に対しては不都合な文言と言えます。
「スルーしてください」を使った例文
・『先程間違ってメールを送信しましたが、スルーしてくださいませ』
・『いま無関係の映像が出ましたが、スルーしてください』
「スルーしてください」の類語や言い替え
「無視してください」は、目の前にある物を無いことと捉える「無視」を用いて、それをお願いする表現です。
「気にしないで下さい」は、失敗について思い煩わないことを表す「気にしない」を使って、相手に頼む時に使われます。
「ご放念ください」は、気になることを忘れて留めない意味の「放念」を用いた、丁寧な表現です。
まとめ
相手に間違ったメールや対応などを無視して欲しい時、「スルーしてください」を使うことになります。
ただしスルーと言う場合は敬語としては違和感があるため、言い換えが不可欠です。
丁寧に言うならば「ご放念ください」という言い方をすると良いでしょう。