ビジネスにおいて、期間を表す表現は多岐にわたります。
「一年に渡り」というフレーズもその典型例であり、これより解説してみたいと思います。
「一年に渡り」とは?
「一年に渡り」の意味は、簡単に言ってしまえば「1年間」です。
ただ、「〜に渡り」には「〜もの長い期間」や「〜もの長い範囲」という意図が含まれているので、より正確な意味としては、「一年もの長い間」とした方が良いでしょう。
「一年に渡り」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスシーンで「一年に渡り」というフレーズがよく見られるのは、基本的に挨拶の中においてです。
特に挨拶文の中でよく用いられます。
挨拶文には感謝の言葉がよく出てきますが、「一年という長い期間世話になった」という意味合いの表現の中で、このフレーズが使われるのが典型的なパターンとなっています。
具体的には、「一年に渡り、ご指導いただきありがとうございました」といった形です。
もちろん、感謝を伴わないような文章においても「一年に渡り」は使われることはありますので、その点はご留意ください。
「一年に渡り」を使った例文
それでは、他に考えられる例文を挙げてみましょう。
・『一年に渡り、ご愛顧賜り感謝申し上げます』
・『一年に渡り、インフレが続いた』
・『一年に渡り、新商品開発に邁進してまいりました』
「一年に渡り」の類語による言いかえ
「〜に渡り」のような意味合いの表現は他にも見られます。
具体的には、「〜を通じて」や「〜を通して」というフレーズが挙げられるでしょう。
これらの意味は、基本的に「〜の間ずっと」という意味合いを持っています。
それを踏まえた上で、「〜を通じて」は、「始めから終わりまでずっと続く」というイメージを与えるのに対し、「〜を通して」は「〜に渡り」の意味に「より近い」と言えます。
これらを踏まえて、言いかえとしては、「一年を通して」が最適ですが、「一年を通じて」でも構わないでしょう。
また、「〜に渡って」という表現も「〜に渡り」と同じ意味ですので、「一年に渡って」と言いかえても問題ありません。
まとめ
「一年に渡り」は、「1年もの長い間ずっと」という意味のフレーズです。
ビジネスにおいては、挨拶文の中で感謝を表す表現と共に使用される傾向があります。