この記事では、「悩みがございましたら」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「悩みがございましたら」とは?
「悩みがございましたら」は、ある事柄に対する疑問や不安、厄介だと思うことがあったら、伝える丁寧な表現です。
「悩み」は「思いわずらうこと」という意味、「ございましたら」は動詞「ある」の丁寧語「ござる」の連用形「ござり」に、丁寧語「ます」の連用形に、助動詞「た」の仮定形「たら」が付いた「ござりましたら」の音変化、全体で「思いわずらうことがあったら」の敬語表現になります。
「悩みがございましたら」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「悩みがございましたら」は、相手が分からないことがあったり、解決するべき課題がある時などに使われます。
ただし、「悩み」はカジュアルな表現で、個人的なものを表す事が多く、ビジネスにはあまり向いていません。
社内の人や、親しい関係の人に使う様にして、上司や社外の人ん対しては言い換える様にした方が良いでしょう。
「悩みがございましたら」の正しい敬語表現
「悩みがございましたら」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『お困りごとがございましたら』
「お困りごと」の「お」は美化語の接頭辞、「困りごと」は「対処の手段が容易に見つからず、心を苦しめる様なものごと」という意味です。
「悩みがございましたら」を使った例文
「悩みがございましたら」を使った例文は以下の通りです。
『現在のシステムに関する悩みがございましたら、是非ご相談ください』
IT企業が、他社の旧システムを使っていると思われる企業に対して、自社の最新システムをPRする時に使われます。
『業務改善に関する悩みがございましたら、ご相談承ります』
コンサルタント会社が、業務改善のノウハウを持っていることをPRする時につかわれます。
「悩みがございましたら」の類語や言い替え
「悩みがございましたら」の類語や言い替えは以下の通りです。
『ご不便がございましたら』
「ご不便」の「ご」は美化語の接頭辞、「不便」は「役に立たず満足できないこと」、転じて「うまくいかないこと」という意味です。
『ご不都合な点がございましたら』
「ご不都合」の「ご」は美化語の接頭辞、「不都合」は「都合の悪いこと」、転じて「うまくいかないこと」という意味です。
『問題などございましたら』
「問題」は「解決すべき事柄」「厄介な事柄」という意味、「など」を付けることで対象を広げています。
まとめ
今回は「悩みがございましたら」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。