誰かの持つ能力を語る時に、「手腕」が使われることがあります。
褒め言葉にも含めてみたい手腕は、どう使ったら良いか、言い換えには何があるかなどを確認してみましょう。
「手腕」とは?
人が有している、物事を上手に処理していく能力について言い表す時の言葉です。
「手腕」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
業務を進めて行く時にはチームではなく、個人が有している物事を上手に処理する能力が重視されるものです。
その能力について他者が何らかの評価をしたり、話題にする時などに「手腕」を用いることになります。
ただし手腕は尊敬語の形となっていないため、他者に用いるには相応しくない場合もあります。
気遣う場合には「ご手腕」とするなどが必要です。
また自分自身の手腕を表現する場合、「私の手腕」とすると違和感が出てしまうことになります。
「手腕」を使った例文
・『ご手腕を遺憾なく発揮していただきたく思います』
・『現状で経営手腕に問題があると言わざるを得ません』
「手腕」の類語や言い替え
「腕前」は、物事を巧みな具合にこなせる能力や技術の意味があり、手腕の言い換えとしては的確です。
「手際」は、物事を処理していく能力や方法を意味しています。
「才能」は、物事を巧みに成し遂げることができる、生まれつきや努力の結果の能力を言い表す言葉です。
「実力」は、実際に持っている能力や力量を表します。
アビリティの場合は能力や技量を意味するカタカナ語であり、手腕よりもカジュアルに言い表すことができるでしょう。
「ケーパビリティ」についても、アビリティと似た意味になります。
まとめ
人が持っているうまく処理する能力が、「手腕」なのでした。
尊敬語の形として「ご手腕」とするなど、他人に対する使い方には配慮が必要でしょう。
言い換え語を選ぶ時には、腕前、手際、才能、実力、アビリティなどを使ってみてください。