ビジネスでも失敗は付き物と言え、問題はそのあとにどうフォローするかと言えるかもしれません。
今回の「一層の注意を払う所存です」というフレーズも、そのフォローに関わるものであり、これより解説していきます。
「一層の注意を払う所存です」とは?
まず「一掃」の意味ですが、「更に」や「ますます」あるいは「一段と」という意味だと捉えてください。
よくあるパターンは「より一層」という形ですが、これは「一層」の強調表現という意味合いより、「今まで以上に」という意味合いで使われるケースが多いようです。
次に「注意を払う」については、「緊張感を持ちながら調べる」や「緊張感を持ちながら警戒する」といった意味があります。
最後の「所存」は「しょぞん」と読み「〜するつもり」という意味で、この場合は、丁寧な断定を作る助動詞の「です」が付く形となっています。
尚、「です」は体言(つまり名詞)や終止形に付く助動詞であることに注意してください。
全体を通すと、「更に緊張感を持って警戒するつもりです」という意味になります。
「一層の注意を払う所存です」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズが使われるケースは、何らかの注意不足やチェック不足によるミスが発生し、それについて改善することを迷惑をかけた相手に伝え謝罪する場合、もしくは上司などへ報告する場合と考えれば良いでしょう。
ビジネスである以上、できる限り具体的にどんな理由で問題が発生したのかについても、このフレーズ以前に説明しておくことが求められます。
「一層の注意を払う所存です」を使った例文
それでは現実に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『今回は検品が不十分で破損品を販売してしまい申し訳ございませんでした。これからは一層の注意を払う所存です』
・『先日提供した分析結果にミスが発覚しました。このようなことが再発しないようチェック体制の強化を行い、より一層の注意を払う所存です』
「一層の注意を払う所存です」の類語による言いかえ
「一層」については、既に説明したように「更に」などで言いかえが可能です。
ややニュアンスは異なりますが、「最善」や「細心」といった表現でも、大きな意味としては代用可能と言えるかもしれません。
次の「注意を払う」の部分は、「用心する」や「気を付ける」といった類語で代用しても良いですが、具体的な改善点について触れることで表現する手もあり得ます。
例えば、「検査体制を充実させる」や「製品確認工程を一新する」という具体的な言いかえです。
一方、「所存です」はシンプルに「つもりです」としても良いですが、相手への「ミスは起こさない」という決意表明の意図があるならば、「〜をお約束いたします」といった表現も可能でしょう。
これらを踏まえると、「更なる検査体制の充実化をお約束いたします」のような言いかえ表現ができあがります。
まとめ
「一層の注意を払う所存です」とは、何らかのミスや自責による問題が発生した場合に、迷惑をかけた相手や上司へ報告する際に用いられるフレーズです。