ここでは「夏至の候」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「夏至の候」とは?
「夏至の候」は、毎年6月21日頃になる暦の「夏至」から、次の「小暑」になる7月7日頃までの間に使われる挨拶表現です。
この「夏至」は、その一年の中で太陽の出ている時間が一番長い(つまりは昼が一番長い)日になり、毎年一定でははなく、先のように6月21日の前後になります。
この表現としては特にそれとは関係なく、定型的に使われており、「夏至の候、いかがお過ごしのことかと存じます」などと続けて、冒頭の挨拶文にして用います。
このような個人的な使い方以外に、ビジネスシーンで他社を相手に使うこともできます。
「夏至の候」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「夏至の候」をビジネスで用いる場合、個人ではなく、相手の会社や団体自体に向けた用い方になります。
その時には、「夏至の候、貴社益々ご盛栄のこととお慶び申し上げます」といったような形で、こちらの場合もその時期に合った冒頭の挨拶文になるという具合です。
これらの使い方のように、特に「夏至」を意識する必要はありませんが、個人的に用いる場合、どうせなのでそれとかけて、「夏至の候、陽がとても長くなりましたが、いかが過ごされていますか」などと使う例もまま見られます。
「夏至の候」を使った例文
・『夏至の候、どのようにお過ごしのことかと存じます』
・『夏至の候、貴社におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます』
「夏至の候」の類語や言い替え
・『短夜の候』
「夏至」が1年のうちで昼が一番長い日になると説明しましたが、ということは逆に夜が短くなることから、その時期にはこのような使い方をすることもできます。
こちらは夏至になる前からその後にかけての前後1週間くらいが使えるタイミングとなっており、少し風流感のある表現になるので個人的に使う場合に向いています。
まとめ
「夏至の候」は、6月21日頃になる「夏至」から、次の暦になる「小暑」を迎える7月7日頃までに用いられている季節の挨拶表現になります。
冒頭の挨拶文を作るのに用いられ、ビジネスシーンでも使うことができ、個人的な用い方ではその「夏至」とかけた使い方をしてもいいでしょう。