ここでは「桜花の候」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「桜花の候」とは?
「桜花の候」は、桜の花が咲く時期に適した挨拶表現になります。
よって、3月の下旬から4月の上旬にかけて使われており、個人的に用いる場合、この時期が卒業や入学、入社といったタイミングにあるため、それにかけて使われる例がよく見られます。
もちろんそのような行事が絡んでいる相手に限られますが、「桜花の候、ご子息が小学校にご入学されたとお聞きしましたこと、お慶び申し上げます」などという用い方がそれになり、ちょうどこの時期にそういった内容を伝えたい場合に向いている表現です。
「桜花の候」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「桜花の候」は、特に卒業などの行事が絡まない場合でも使うことができます。
その時には、「桜花の候、いかがお過ごしのことと存じます」といったような無難な用い方になり、こちらも冒頭の挨拶文として使うことができます。
ビジネスシーンでも、「桜花の候、入社式も無事に終わり〜」のように、この時期とかけた使い方をする場合がありますが、「桜花の候、貴社益々ご清祥のこととお慶び申し上げます」といった定型的な用い方をすることで、この時期の文頭のクッションとしてうまく使われています。
「桜花の候」を使った例文
・『桜花の候、皆様どのように過ごされていますか』
・『桜花の候、貴社におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます』
「桜花の候」の類語や言い替え
・『陽春の候』
こちらは春の暖かさを表しており、同時期に使うことができます。
春と言えば「桜」がまず思い浮かぶところですが、そちらではなく、暖かさの方に着目した表現となっており、そのまま言い替えになりますが、卒業や入学などの行事とかけて使う時には「桜花の侯」の方が向いているので、そちらにした方がいいでしょう。
まとめ
「桜花の候」は、3月の下旬から4月の上旬に文頭で使われる挨拶表現です。
その時期に行われる行事にかけた使い方をしてもよく、単にこの後にご機嫌伺いになる文言を続けて冒頭の挨拶文にして用いても構いません。
その場合には、類語として挙げた「陽春の候」と言い替えて使うこともできます。