「発送いたしました」とは?
ビジネスメールや会話での使われ方や敬語の使用方法を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「発送いたしました」とは?
「発送いたしました」は元々、「お送りしました」と表現していたフレーズが変化してできた言いまわしです。
物品などの送付に関して依頼人から問い合わせがあった場合、「お送りしました」ではいつ発送したのかはっきりしないため、通販が主流となっている現在においては商品の所在を把握できることが重要となっています。
「発送いたします」は運送業者のアクションがあって今まさに商品を送っているという意です。
「発送いたしました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使用するときの注意点
この言いまわしは、商品などの物品が運送業者のもとを出立し、輸送中であることを示しています。
そのため、運送業者からの連絡があって、商品が今現在輸送中であることが確かでないと依頼人に「発送いたしました」とは言えないことになります。
「発送します」では敬意不足で、「発送いたします」だと表現が堅苦しい場合は「ご発送します」の使用が可能です。
なお、さらに敬意を高くするには「ご送付申し上げます」を用いるようにしてください。
「発送いたしました」の正しい敬語表現
「送ります」は「送る」の丁寧語、「お送りいたします」は「送る」の謙譲語です。
謙譲語は相手にへりくだってする自分の行為に対して使用するものであるため、相手が行為者の場合「お送りいたします」は使いません。
さらに詳しく見ると、「お送りいたします」は謙譲語Ⅰにあたります。
この言いまわしは「送る」に「お〜いたす」を付加して謙譲の意とし、さらに丁重語の「ます」をつけた敬語表現です。
これが変化してできたのが「発送いたします」です。
「発送いたしました」の敬語を使った例文
「発送いたしました」の敬語を使用した例文を以下に紹介します。
・『昨日○日にご依頼のありました商品を本日発送いたしました』
・『今月開催される講演会の出欠表をお送りいたします』
・『最寄り駅までお送り申し上げます』
「発送いたしました」の類語・言い替え
「発送いたしました」の類語・言い替えを以下に紹介します。
・『昨日○日にご依頼のありました商品を本日お送り致しました』
・『今月開催される講演会の出欠表を送付致します』
・『最寄り駅まで送迎致します』
荷物や商品などの物品を送る場合は「お送りいたします」に言い替えられます。
手紙やメールを送る場合は、「送付いたします」に言い替えられ、使い勝手がいいのも「送付いたします」の方です。
相手を目的地にまで送る場合は、「送迎します」や「お連れいたします」などに言い替えできます。
まとめ
通販が盛んな現在、「お送りいたしました」よりも「発送いたしました」の方が依頼人から求められるフレーズですが、却って商品の到着日に関するトラブルの発生も危惧されるため状況に応じて使いましょう。