相手の事情を尋ねる言い方に、悩むことがあります。
「何か事情がおありでしたら」の使い方を見ていきましょう。
「何か事情がおありでしたら」とは?
この場合の「何か」は、その人の抱えている問題をあらわします。
「事情がある」は、ひと言で話せない複雑な用件をあらわしています。
「おありでしたら」は推察の気持ちを示しているので「ひと言で語れない、深い問題があったら」このような訳で用いられています。
「何か事情がおありでしたら」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
こちらの文言は「悩んでいることがあったら」という意味合いで使われます。
カウンセリングの仕事をしている、あるいは行政の生活支援の窓口で業務をしている時に用いられます。
「ここでは話しにくいので、奥の静かなところで話を聞きます」という前置きとして引用します。
一方で「何か事情がおありでしたら」は一般的なビジネスの現場では、差し控えたい表現です。
「事情がある」という言い方は、意味深に聞こえてしまい、先方を困惑させてしまいます。
「お困りのことがございましたら」等、他の言い回しも覚えておきましょう。
また「おありでしたら」という言い方を「ありましたら」に整えると自然な文になります。
「何か事情がおありでしたら」を使った例文
・『何か事情がおありでしたら、お聞かせください』
・『不都合がございましたら、何なりとお申しつけください』
「何か事情がおありでしたら」の類語や言い替え
似ている表現に「何か問題がありましたら」が挙げられます。
この場合の問題は、業務をおこなう上で戸惑ったことを指します。
「何か問題がありましたら、ご連絡ください」のように引用します。
一方で言い替えの表現に「不都合がございましたら」や「お困り事がございましたら」が挙げられます。
通常のビジネスのやり取りで使いやすい、オーソドックスな言い回しです。
「お困りごとがございましたら、お伝えいただけますか」と用いていきます。
まとめ
「何か事情がおありでしたら」を解説しました。
ふさわしい言い方を覚えて、敬語の達人を目指しましょう。