「ご配慮のほど」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「ご配慮のほど」とは?
このフレーズの「配慮」は「心遣い」「心を配ること」の意です。
この「配慮」に尊敬若しくは謙譲を表わす接頭辞の「ご」がついた語句です。
「〜のほど」は断定を避け、文章を和らげた表現で、「〜してもらうよう」「〜してくれるよう」といった意味になります。
元々は「配慮してください」というように命令形の語句ですが、相手に強制しない柔らかい表現に名手います。
なお、ここでは漢字表記の「程」を使用しても問題ありません。
「配慮してくれるよう、お願いします」「配慮してもらよう、お願いします」といった2通りの意味になります。
「配慮してくれるよう」を使う場合は、相手が配慮してくれるため、「ご配慮」は尊敬語となります。
また、「配慮してもらう」はこちらが配慮してもらうので「ご配慮」は謙譲語になります。
「ご配慮のほど」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズは敬語表現ですので、目上の人や取引先にも用いることが可能です。
「ご配慮」の使い方としては、大きく分けて「ご配慮くださいますよう」「ご配慮のほど」「ご配慮いただきますよう」「ご配慮賜りますよう」「ご配慮いただければ幸いです」の5つがあります。
微妙なニュアンスの違いはありますが、どれを使用しても丁寧な敬語表現です。
あえて、もっとも丁寧な表現は「ご配慮いただければ幸いです」です。
また、畏まった場面適しているのは「ご配慮賜りますよう」、ビジネスメールでよく使うのは「ご配慮のほど」となっています。
「ご配慮のほど」を使った例文
・『ご配慮のほど、よろしくお願いいたします』
「ご配慮のほど」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『お気遣いのほど』
・『お心遣いのほど』
・『お取り計らいのほど』
・『ご高配のほど』
「気遣い」は相手に対して気を使うことの意、「心遣い」は心からの気配りをすることの意、「お取り計らい」は物事が上手くいくように処理することの意、「高配」は相手からの心配りを敬った表現です。
まとめ
このフレーズは、「配慮してもらうように」または「配慮してくれるように」相手にお願いする際に使用します。
ビジネスシーンにおいてもこのフレーズを使うようなシーンがしばしば見受けられます。
とても便利なフレーズですので、活用できるようマスターしておきましょう。