ビジネスにおいて、相手から指摘を受け、何らかのアクションを取る必要が出てくるケースは決して珍しくはありません。
「確認をさせます」というフレーズも、そのような場面で使用されることが多く、今回はこのフレーズについて解説いたします。
「確認をさせます」とは?
まず、わかっているようで、詳しく聞かれると意外に答えづらい、「確認」の意味について押さえておきましょう。
「確認」の意味としては、「とある状態や事実関係をはっきりとさせること」、「しっかりと見ること」、「調べること」、「見直すこと」などが挙げられます。
次の「させます」の部分は、まず文法的に分解すると、「する」の未然形「さ」に、使役の助動詞「せる」の連用形「せ」が付き、最後に丁寧表現の助動詞「ます」の終止形が付いた形となっています。
意味はそのまま「させます」です。
全体の意味としても、誰かに命じて「確認させる」ということを丁寧表現で表していることになります。
「確認をさせます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
会社などの組織外部から、もしくは組織の内部から、何らかの指摘を受けることがあります。
この場合の「指摘」は、クレームであったり、単なる問い合わせの場合もあり得るでしょう。
その事実関係を把握もしくは調査するために、指摘連絡の「受け手」が、指摘を受けた項目の担当者や責任者に「確認させる」ことを、指摘してきた相手に伝える意図がこのフレーズにはあります。
また、外部からの指摘であった場合、指摘した相手からすれば、内部では自分の上司であっても、外形上は「目下」の扱いにしなくてはなりません。
そのため、「させます」という使役表現は、そのまま使わなくてはなりません。
「確認をさせます」を使った例文
それでは具体的な使用例を挙げてみましょう。
・『その件については、担当部長に確認をさせます』
・『問題の発生原因について、担当者に確認をさせますのでお待ち下さい』
「確認をさせます」の類語による言いかえ
「確認」については、「確かめる」や「調べさせる」または「調査」などで代用可能でしょう。
「させます」の部分については、「〜(する)ように指示します」や「〜(する)ように伝えます」という形で言いかえできます。
以上のことから、「確認をさせます」全体の言いかえとしては、「確かめさせます」や「確かめるように指示します」または「調査するように伝えます」などという表現が挙げられます。
まとめ
「確認をさせます」とは、何らかの指摘を受けて、その状態や事実関係を把握するため、担当者に確認させることを、指摘してきた相手に伝えるためのフレーズです。
指摘者が外部の人間であった場合、確認する立場の人間が、内部では自分にとって「目上」の相手でも、そのまま「させる」という表現を使います。