仕事を淡々とこなしていく様子を伝える表現には、「粛粛」というものがあります。
これは厳正な印象があり滅多に使われませんが、上から目線な意味もこもっているので気をつけたい言葉です。
粛々はどのように使うかなどを確かめてみましょう。
「粛粛」とは?
元々は鳥の羽音の擬音語だったもので、静かにひっそりした様子や、淡々としている、つつしむ、厳かな状況などを表している言葉です。
「粛粛」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
様々な業務が進められていく場合、静かに厳正に滞りなく行われる様子があります。
そのような状態や気持ちであることを言い表したり、それを求めたりする時に「粛粛」で言い表すことが可能です。
粛粛を用いる場合には、「プロジェクトは」などのように、一体何がどんなふうに粛粛としているか、明らかにしていく使い方が求められます。
ただしこれは一般的な場面であはあまり使われることがなく、会議やスピーチなど公の場面で使われがちなものであることに留意してください。
また「粛粛に進める」という場合には、反対の声があっても淡々と進行するばかりの意味になり、上から目線を感じられることに注意する必要があるでしょう。
「粛粛」を使った例文
・『現在プロジェクトは粛粛と推進しているところでございます』
・『今の仕事に対しましては、粛粛とした気持ちで取り組んでおります』
「粛粛」の類語や言い替え
「厳粛に」は、おごそかだったり厳しいこと、心が引き締まった様子などを表す言葉です。
「静粛に」は、静かにつつしむ様子を現しています。
「誠実に」は、私利私欲を交えることなく、真心で取り組んでいくことを表す言い方です。
「静穏に」は、何事も起こらずに静かで穏やかな様子を表しています。
「気を引き締め」は、心や気持ちを緊張させ、気合を入れるなどの意味がある表現です。
「緊張感を持って」の場合は、注意深くなって気持ちを高ぶらせることを意味する表現となります。
まとめ
静かであったり厳かな様子などを幅広く表す時に使われるのが、「粛粛」なのでした。
ただこれは公式的な場面で使うものであり、場合によっては上から目線になってしまうことには注意が必要です。
これは「気を引き締め」「静穏に」など様々な言い換えも可能となるので、日常的な敬語で使う形も検討してみてください。