ここでは「簡単ですが以上となります」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「簡単ですが以上となります」とは?
「簡単ですが以上となります」は、“簡単な内容になってしましたが、ここで終わります”という解釈になる表現です。
つまり、そこまでに何らかの紹介や説明などをしていた時の締めの表現として使われます。
実際には簡単なものではなくとも、謙譲表現の1つとしてこのように用いることがあり、そこまで詳しく紹介、説明できなくて申し訳ないといったニュアンスが含まれていると考えてよく、誰かの前で口頭で使う場合だけでなく、文章で用いることもできます。
前者では大勢を相手に使うことも多く、何かの説明会などで一通りの説明の後に使われるようなことが多く、この後に「質問などがあれば〜」と続けるのが通例です。
遭えて簡単にしたという場合にも使うことがありますが、多くは先のように謙って用いる表現です。
「簡単ですが以上となります」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「簡単ですが以上となります」と使った場合でも、それまでに要点はきちんと述べておくものです。
例えば、どこかに集合するという案内の場合、その場所の名前と住所、日時、念のための電話番号くらいはそれとして伝えておくもので、それ以外の要素になる鉄道での最寄り駅や近くにある目印になるランドマークなどは、この後に質問としてあった時にはつけ加えるという具合です。
そのような質問を受け付けず、この表現だけで終わらせることもでき、その時には「簡単ですが以上となります。
ご静聴、ありがとうございました」などと使って締めます。
文章の場合にも後に続けて「それでは、よろしくお願いいたします」のようにつけて無理矢理締めてしまうことができますが、それでも相手から質問などがあった場合にはそれに応えることを考えないといけません。
「簡単ですが以上となります」を使った例文
・『これについての説明は簡単ですが以上となります。ご不明な点などございましたら、挙手にてお知らせください』
・『ご案内は簡単ですが以上となります。では、当日お待ちしております』
「簡単ですが以上となります」の類語や言い替え
・『取り急ぎ失礼します』
急ぎなので、大事な用件のみを伝えたという意味で使われます。
こちらは文章でのみ使われる表現で、この後に「詳しいことは後ほど〜」のようにつけることがあり、その時には次の連絡ではもっと詳しい内容を伝えると言っています。
まとめ
「簡単ですが以上となります」は、“簡単で申し訳ありませんが、ここまでになります”といった意味になる表現です。
謙って使うことが多く、自分では詳しく述べたと思った場合でも、このように使うのが礼儀となることがあります。